霏々

音楽や小説など

適応障害と診断されまして…  vol.79

適応障害と診断されて780日目(2022年12月3日)にこの記事を書いています。次第に肌寒い季節になってきましたね。これからまた長い冬がやって来ると思うと気が滅入る部分もありますが、季節の移ろいを楽しんでいこうと思います。

 

前回

eishiminato.hatenablog.com

 

youtu.be

 

前回はようやく「自分が発達障害なんじゃないか」という発想をもとに、「そういった発達障害的な部分をカバーしようとし過ぎて疲れているんじゃないか」という推測を行いました。そのような前提があることで、自分という人間をより正しく見積もり、より生活が楽になる方策を見定めることができると考えています。

今回のvol.79もまた喋る形でYouTubeに動画を投稿させていただきましたが、主たる内容は以下2つです。

 

①転院

②カウンセリング(9回目)

 

①の転院に関しては、細々とした事情や思うところはあるのですが、ざっくりと理由を書いてみると、「発病から2年経ち、未だ日々がしんどいのに、治療が頭打ちのようになってきた」ということがあると言えるでしょう。その他、諸々私の生活上の事情やカウンセリングルームとの兼ね合いもあり、転院に踏み切った次第です。転院したことにより、診断名が「双極性障害」に変わるかもしれないというところと、処方されるお薬が炭酸リチウムと睡眠導入剤エスゾピクロン)に変わりました。適応障害は一般的に2年も長引くような状態に対しては適切な診断名ではないと、私も素人ながらに思いますので、双極性障害というのもまぁ妥当な感じかなと思います。周囲から見て、はっきりとわかるほどの躁状態ではないにせよ、やはり自分の中でアクセルを踏み過ぎてしまい、その反動でしんどくなる傾向があることはこの2年でよくわかりました。そういう意味では自分としても納得のいく診断ではあります。

どちらかと言えば、②のカウンセリングが個人的には発見が多かったです。カウンセラーの方も治療の過程で自尊心を傷つけないようずっと配慮してくれていたのか、「発達障害」と明言することはなかったのですが、この度自ら発達障害である可能性を訪ねてみました。話の流れ上、その申告のタイミングがカウンセリング終盤だったので、発達障害に関するテストのようなことはできなかったのですが、カウンセラーの方もこれまでの9回のカウンセリングを通して、私にADHDの傾向があることを感じていたようでした。今後はその発達障害の度合いなどを確かめつつ、発達障害を前提とした対応策を一緒に検討していくことになりそうです。

私の仕事はマルチタスクかつ締切などもあることが多いので、頭の中で不安が膨らみ過ぎてストレスを強く感じてしまいます。そういった状況と自分の状態(つまり発達障害を抱え、まだ適応障害から立ち直り切れず、神経の衰弱や自信の喪失があること)を踏まえ、どのように日々の仕事を進めていくか。とりあえず簡単に取り組めることとして、ブレインストーミング的なタスク管理と、マインドフルネスの重要性について教えてもらいました。

ブレインストーミング的なタスク管理と言うのは、つまるところ議論や検討の後回しです。私はどうも1つのタスクに取り掛かると、それに没頭してしまい、次から次へと検討要素を想定してしまう傾向があるようです。例えば、旅行について考える時、行先や時期、最低限の巡りたい場所をリストアップすればそれで充分と言えるかもしれません。特に、飛行機やホテルの手配を余裕をもって行う場合には、それくらいの情報で良いはずです。しかしながら、私はその旅行先にある観光地をほぼ全て出し尽くし、それらの評価を1つひとつ調べ、その中での見どころや歴史的背景、どれくらいの時間をかけてホテルから行くかなど、そういった要素まで検討しきらないことには飛行機やホテルの手配に移れないのです。そしてそういう検討をしている間にも頭の隅には漠然と「飛行機とホテルを早く手配しなきゃ」という不安が渦巻いており、それによって目の前の検討すらままならなくなり、気がつけばぐったりと疲れ果て、酷い場合には「もう旅行なんて行きたくない」となってしまうわけです。

こういった問題は、カウンセラーに言わせてみれば、まずやるべきことをブレインストーミング的にリストアップして、完成度60点のところまで各項目を持っていくよう心掛けると良いとのことでした。大事なのは各項目を完成度60点以上まで持っていくことではなく、むしろその逆で完成度を60点以下に留めておくことだそうです。1つの項目に対して検討をずんずん詰めていくのではなく、例えば飛行機とホテルをとりあえず決めてしまえれば、逆説的に巡れる場所が限られてくるわけです。タスクは互いに関連しているので、各タスクを少しずつ進めることで必然的に選択肢の幅が狭められていき、最終的な余白の中で自分の好みに合うようなチョイスをするイメージでしょうか。

仕事含め、色々なやり方があって良いと思いますが、私は特に目の前のことに没入してしまい、その反面未検討の事項から齎される不安の香りに苛まれやすい傾向があるので、そこを補完することが必要なのかもしれません。逆に、様々なタスクに追われて、本質を掴めずに苦労している人は、私の傾向を取り入れる方が良いということになるでしょう。何事も過剰になり過ぎず、バランスが大事というのはカウンセリングを受けるたびに感じることです。

長くなりましたので、もう1つのアドバイスであるマインドフルネスに関しては割愛します。簡単に言えば、呼吸に集中している状態を自分の安全基地とすることが目標ということでした。ボディスキャン瞑想や、マインドフルネスはこれまでも取り組んできましたが、ルーティーンのように安全基地=軸を作るというイメージはあまり持っていなかったのでこれから気にかけてみたいと思います。

 

というわけで、少し前に投稿した動画なので、上記に記述した内容とは乖離もあるかもしれませんが、よろしければお聞きいただけますと幸いです。

 

youtu.be

 

次回

eishiminato.hatenablog.com