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音楽や小説など

【雑感】つばきファクトリー ライブツアー2024秋 -鼓動- @ 2024.9.8 横浜Bay Hall

さて、まだまだ残暑が厳しい中ですが、つばきファクトリーのライブに参戦してきました。つばきのライブは初めてだったのですが、ライブハウスということもあってか凄い熱気でした。「これぞアイドルの現場!」って感じでしたね。

 

あ、初めてと言いましたが、先日のリトキャメのイベント@O-Eastにも参戦したので、2回目と言えば2回目になりますかね。

 

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というわけで、色々と感想を書いていこうと思いますけれど、明日も明日でお仕事が待っていますので、ざっと雑感を書いていくだけに留めようと思います。そんなに長くならないといいんだけれど……まぁ、たぶん大丈夫でしょう。私は自制の効く大人ですからね。

 

 

私とつばきファクトリー

 

と言いつつも、まずは私とつばきファクトリーについて。

もちろんデビュー当時から知っていますし、今でも『独り占め』は最高傑作の1つだと思っています。しかしながら、私はずっとJuice=Juiceを一推ししていたので、現場に行くためのリソースがずっと足りておらず、他のハロプログループと同じようにつばきファクトリーのライブにも行けていませんでした。

ただ、社会人になってお金が入るようになり、地方に飛ばされてから何とか東京に戻ってきたり、心身の不調からもある程度復帰できたり、という諸々の課題をクリアすることで、いまこうしてきちんとハロプロのファンクラブにも入り、色々なグループのライブにも行けるようになってきました。

そんな私がいま推しているのが、リトキャメ。中でも、福田真琳ちゃんにお熱です。先日のリトキャメのイベントにも真琳ちゃん目当てで行ってきました。リトキャメはやっぱり華がありますよね。4人が4人とも個性的で、スキルも高く、アイドル・パフォーマーとしてのオーラがある。こんな奇跡ってあるんだなぁ、と普通に感心してしまいます。

ただリトキャメが入るよりも前から、私は普通につばきファクトリーが好きでした。特に楽曲がかなり気に入っておりまして、これまでも何回か楽曲のレビューを書いてきました。

 

eishiminato.hatenablog.com

 

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って、リトキャメ以前だと、『抱きしめられてみたい』の1曲でした。あれぇ、もっと書いたつもりなんだけどなぁ。でも、確かに『抱きしめられてみたい』はめちゃくちゃ好きな楽曲です。『約束・連絡・記念日』も書きかけの下書きが残っていましたが、これも好きな楽曲だっただけに書き上げられなかったのが悔やまれます。でも、代わりと言ってはなんですが、コード進行は覚えたので、弾き語りはできます!『でも…いいよ』も書こうとは思っていたんですよね。うーん、名曲揃いだけど、私の気力が圧倒的に不足している。

今更って感じもしますけれど、やっぱりつばきファクトリーの印象は、浅倉樹々ちゃんをセンターに据えて、特攻隊長として小片リサちゃんを突撃させているという感じが拭えません。あれは1つの完成形でした。

そのほかのメンバーも癖のある子が多いなぁと思っていましたし、みんな年数も重ねて、結構実力もありましたから、ハロステやハロコンとかのレベルではちゃんと気にはかけてきました。それでもどうしてかライブに行くほどのめり込むってことはなかったように思います。まぁ、単純な私のリソースの問題として。

もともと好きな楽曲は沢山あったけれど、私が中核と思っていたメンバーの卒業があり、そして私自身も気軽にライブに行ける状況になかった。そこに起爆剤みたいな形でリトキャメとの出会いがありましたが、それでも私自身の諸問題によってまだライブに行けない。そのようにして数年が経ち、ようやくいまファンクラブにも入って、念願のライブに行けました。今はその高揚感でいっぱいです。

 

というわけで、ようやく今日のライブに参加した感想について書いていこうと思います。

 

ライブの感想

まずまったく気づいていなかったのですが、横浜公演ということで、石井泉羽ちゃんの凱旋だったようです。把握しておらず申し訳ございません。ライブ開始前の「み・は・ね」コールで、あぁ、そうだったんだ、と気がつきました。ライブのMCなどでも泉羽ちゃんがフィーチャーされており、とても可愛らしく愛嬌を振りまいていました。本当に泉羽ちゃんはアイドル指数が高い。ハロプロを追ってきた人間だけあって、心からアイドルを楽しんでいるのが伝わってきます。ちまちまっとした立ち姿も小動物感があって、素晴らしいです。フレッシュ感はあるのに、仕草はもう完璧なアイドル。その融合に、なんかはっとさせられますね。とにかく目を惹く存在でした。

ベビキャメ(って呼んでいいですかね)繋がりで言うと、私は村田結生ちゃん推しなのですが、結生ちゃんはやっぱりダンスメンバーとしての立ち位置を確立しているようですね。様々な楽曲で、まおぴんと並んでダンスパートを任されることが多かったように思います。特に、シャッフルユニットでの『マサユメ』ではまおぴんと結生ちゃんがダンスの師弟関係のように見えてグッときました。同楽曲では瑠乃ちゃんと楓奏ちゃんもユニットにいたのですが、こちらは歌の師弟関係って感じでしたね。

楓奏ちゃんはとにかく歌が上手かったです。全編通して、ベビキャメの中でもソロパートを多く任されて、それにきちんと応えていました。発声がもうかなり出来上がっていて、オケに埋もれるということがほとんどなく、しっかりと会場に歌を響かせていました。それでいて、きちんと歌心も感じる。これは将来が楽しみですね。ちなみに、歌で言うと、結生ちゃんも結構声が響いており、パワーを感じましたね。

さにこに関して言えば、もはやこのつばきファクトリーというグループの屋台骨ですね。今までは映像でしか観て来れませんでしたが、現地に入ってみると、いかにこの3人が安定しているかということが伝わってきます。発声の地肩が全然違います。一瞬の惹きや、煌びやかさで言えば、リトキャメもかなり凄いんですが、どのパートでもしっかり歌声を届けることができるのが、さにこ。

おみずは『でも…いいよ』などの低音ハモリでしっかりと自分の役割を全うしていました。さおりんはキラーパートを確実に仕留める高精細さがあります。まおぴんは誰よりも情熱的でグループの顔としての風格を感じました。ライブを底からしっかりと盛り上げ、客を確実に乗せていたのは、この3人だと思います。本当にすごいパワーでした。ハロプロアイドルの良いところがぐっと詰まっています。尊敬の念しか湧いてきません。

そして、そんなさにことは対照的に、存在そのものがもはや象徴的になりつつある、谷本っさん、ことあんみぃ。とにかく美形ですし、バカでかい白いリボンも似合ってました。あのリボンをつけてくどくならないのが、あんみぃの凄いところです。MCでもふわふわしていますし、ソロパートもふわふわしていることが多い彼女。でも、思っているよりも全然歌えていました。あんみぃがいるだけで、空間がふんわりと、そして華やかになる。優しい空間を作り上げているのはリーダーのあんみぃなんだな、というのが伝わってきました。

 

と、全体的に言えば、そういうことを広く感じたライブでした。やっぱり現場に行ってみないことには、1人ひとりのメンバーの素晴らしさというのは体感できないものですね。改めて、ライブの良さを痛感しました。

 

さて、いよいよリトキャメについて喋りますか。

まず、前述の通り、私は真琳ちゃんが好きなのですが、今日の真琳ちゃんはおでこを出して可愛さにステータスを多めに振ったお姿でした。お顔の小ささが際立つ。時折見せる困り眉もよく見えました。お肌も透き通るように白く、もはや発光していましたね。

リトキャメの中で見ると、真琳ちゃんって歌に節をつけたりして装飾するのがまだあまり上手じゃない方なんですけれど、低めの声質の中に何か心地よい倍音が隠れている気がしていて、それが誰よりも耳を惹きつけるんですよね。特につばきファクトリーは元の声が結構高めの子が多いので、軽やかなパートが続いた後で、真琳ちゃんがソロで歌うと、一気に世界観がぐっと広がって、切なく妖艶に輝き出す気がします。

真琳ちゃんの声が特別なのか、単につばきファクトリーのメンバーを並べたときに特徴的というだけなのかはまだちょっと判別がつきませんが、でも、やっぱり不思議な響き方をしている気がしますね。全然出自の違う楽器を使っているみたいな。英語の発音が良いところもまた聴きどころですね。

リトキャメで歌と言えば、やっぱり瑠乃ちゃんは凄い。ただ真っ直ぐにビームのような歌声を放つこともできますが、少し割れたようなシャウトっぽい発声もできるのが瑠乃ちゃんの強いところ。真琳ちゃんを目で追っていても、瑠乃ちゃんが歌えば、耳は確実に彼女の方に持っていかれます。すると、常に真琳ちゃんが自分から見える位置にいるとも限らないので、ふと瑠乃ちゃんに目移りしてしまったりするんですよね。そうすると、メイクばっちりで可愛くも端正なお顔に釘付けになってしまう。もちろん、あの細すぎるウエストにも。

それから瑠乃ちゃんに関して言えば、結構ウィスパーボイスも多用していたように思います。ライブハウスですから、あまり上手くないと声が埋もれてしまいがちなんですけど、瑠乃ちゃんのウィスパーボイスはちゃんと響くので、物足りなさは感じませんでした。普通に凄いなぁ、と思わされました。

そして、ヤギシオリ。相も変わらずコールが独特過ぎるので、一発で八木ちゃんのソロパートだってわかりますね。個人的には『抱きしめられてみたい』のラストパートの「ねぇ、あの子誰なの?」をずっと期待していたので、今日はステージの一番端での披露だったのがちょっと残念でした。でも、相変わらず凄い憑依の仕方でした。周りがダンスをバキバキに踊っている中で八木ちゃんだけが歌の余韻を残して、目線を流しているのがめちゃくちゃカッコよかったです。

それと八木ちゃんもめちゃくちゃ小顔なんですよね。ダンスでも体の使い方が本当に上手なので、普段の姿からは想像できないくらい、品位の高い女帝感があります。まぁ、普段のマイペース具合も女帝と言えば女帝という気もしますが。

最後に結心ちゃん。リトキャメのイベントではかなり後方にいたので、表情まではよく見えなかったのですが、結心ちゃんって比較的ずっと凛々しい表情をしているんだなぁ、と今日のライブで発見しました。その鬼気迫るような表情に貫かれました。歌はもちろん上手いですし、掠れるように切なく歌うのも、空間を切り裂くように歌うのも、変幻自在ですけれど、何よりもそこに感じるのは圧倒的主人公感。

つばきファクトリーだと、現状、まおぴんが気迫剥き出しでグループのエースという感じがしますけれど、結心ちゃんもまた別ベクトルでのエース感があります。繰り返しますが、凛々しいんですよ。力で押し切れるのがまおぴんだとすれば、結心ちゃんは切れ味で薙ぎ倒していく、という感じでしょうか。

こんな4人が同期ってヤバいですよね。誰もが主役になれる強みを持っていますが、それが反発し合うんじゃなくて、ちゃんとそれぞれの役割を担いながらチームとしてのバランスも完璧。最近の楽曲では、リトキャメがソロパートのバトンを繋ぐ場面が結構ありましたが、どれもワクワクさせられます。まじ、かっけー。

 

ライブを終えて

横浜でいきなりステーキを食べてきました。分厚い肉を嚙み千切りながら、「うーん、もっとつばき楽曲を勉強しておかなければな」と反省しました。さすがに全く知らない楽曲というのはなかったんですけれど、曲の展開もパート割もイマイチ追い切れていなかったので、「ここが聴きどころなんだよな」というのが把握しきれていませんでした。私もまだまだだなぁ。反省。

私は地蔵タイプなのでコールをしたりしないのですが、ライブハウスだとコールが凄いですね。地響きが起きていました。その盛り上がり自体は基本的には楽しいものでした。特殊なお祭りに参加しているみたいでしたし、これぞアイドルライブという感じもしました。が、欲を言えば、もっとヲタのコールをかき消すくらい、音楽側の音が大きくても良いかもなと思いました。地蔵タイプかつ、つばき現場初心者の私が言うのも、ほんとなんですけれどね。

せっかく音楽も歌声も素晴らしいんだから、もっとそっちの比重が高い空間に身を浸したいというところもあります。音楽と歌声で圧倒してほしい。ステージと客席が一体となって作り上げるアイドルライブも素敵だとは思いますけれど、あくまで個人的な想いとして。まぁ、そう思ってしまう一因としては、関係のないところで繰り返しメンバーの名前を叫ぶ人がいたということでしょうか。せっかくいい音楽を聴けたなぁ、余韻に浸っていたのに、さすがにあそこまで連呼されると興が冷めてしまう……まぁ、私が身勝手なだけなんでしょうけれど。

 

すみません。愚痴で終わってしまいそうなので、つばきファクトリーの話に戻しますね。

 

とにかく今のつばきファクトリーは観ていてとても面白いです。

あんみぃ+さにこの4人はめちゃくちゃ頼りになりますし、グループの骨組みを組みつつ、どういうグループであるべきかの指針を打ち出しています。そこにリトキャメが圧倒的な華を添え、光を当てて輝かせ、ベビキャメが未来への可能性を与えてくれています。ベビキャメが思ったよりもステージ感覚が良くて、色々な角度からスキルフルだというのが素晴らしいですね。本当に未来を感じます。

とりあえず私としては、もっとちゃんと曲やパート割を覚え、心の中できちんとコールができるように準備していこうと思います。それができた方が絶対楽しいですからね。

 

それではまた次のコンサートまで!

「ケアしケアされ、生きていく」読書メモ

ゆる言語学ラジオをよく視聴しているのですが、そこで読書の仕方を紹介する回がありました。

 

youtu.be

 

私は割と読書が好きな方なのですが、本当に読むのが遅くて……基本的には好きな本を繰り返し読むことが多いですし。新書や評論分の類はほとんど読まず、小説を読むことが多いこともあるでしょうか。とにかく、私にとって読書というのは、入浴剤を入れたぬるま湯での半身浴みたいなもので、できる限り長い時間その味わい深い世界にゆっくりと浸っていたいようなものなのです。まぁ、実のところ私は早風呂人間ですが。

だからこそ、私は本が好きな一方で、読書コンプレックスがあるんですよね。年間5冊も読まない人間なので。そして、そのコンプレックスを解消したいなぁ、と常日頃思っていたわけです。

なので、この動画は私にとって神からの救いの手のようなものでした。そう言えば、読書の仕方ってちゃんと習ったことがなかったな、と。動画の中で語られていたのは、もっと気軽に、自分勝手に、読みやすいものを読みたいところだけ、みたいなスタンスで読めばいいということでした。なるほど。好きな作家の本は、端から端まで味わい尽くしたい派の私にとっては目から鱗でした。もっと雑に、着想を得たり、ネタを仕込むためだけに読もう、と。

そんな私の初期衝動の第一犠牲者となったのが、この「ケアしケアされ、生きていく」という本でした。

 

動画の中で語られているように、できるだけ自分の興味が向くものがいいと考え、日頃から私は精神疾患を抱えている自分がどのように社会と折り合いをつけて生きていくべきかと悩んでいましたので、「共生」や「丁寧な生き方」、「脱能力主義」みたいな本がいいなぁとそういう本を探しました。また、いきなり難しい本を読むのではなく、まずは比較的簡単なレーベルの本から読むといいということで、ちくまプリマ―から選書しました。

それでもやっぱり私はまだ読書が下手なのか読み切るのには数日かかってしまいましたね。まぁ、今までに比べればめちゃくちゃ早い部類に入りますが。

そして、せっかく読み切りましたので、面白かった部分をメモとして残して、余力があれば自分なりの感想も考えてみようと思います。

 

 

子ども基本法

2023年4月に施行された「子ども基本法」の第三条第三項には、「子供が自らの発達の程度に応じて意見を表明したり、社会活動に参画する機会が確保されるべき」との事柄が記載されているそうです。そして、このような法律が出来ているということは、逆説的に考えれば、そうなっていない現状があると認められているから。なぜなら、法律とは常に情勢を反映して作られるものだから、という筆者の見解がありました。

私は決して拘束的な教育を受けて育ってきたわけではありませんが、それでも「こうあるべき」というものに支配されてはいたな、と思います。半分はそこからはみ出ることの恐怖があり、もう半分はその中で生きることの居心地の良さみたいなものもあったかと思います。私は割と大人たちが「こうあるべき」と考える姿に近づくのが得意でしたし、オリジナルな創造性を求められる方がどうしていいかわからなくなるタイプでした。なので、一概に周りの大人たちだけのせいとは言えないのですが、それでも大学に入ったあたりから、大人が求めるだけの自分であることに嫌気が刺すようになってきました。嫌気が刺す、というよりも、結局自分ってなんだったんだろう、という戸惑いです。

ひとり暮らしを始め、孤独に大学生生活を送るようになり、私の周りから私を評価してくれる人が消えると、私は自分のアイデンティティのようなものを失ってしまいました。そこに失恋という痛手も相まって、私は自分の価値がわからなくなりました。

そして、私は何とかそれまでの自分の在り方を否定しつつ、新しい自分の価値や生き方を模索し始めるのですが、その頃にはよく考えたものです。

なぜ誰も私という個人の価値を積極的に肯定してくれなかったのだろう。

と。まぁ、それは甘えと言えば、甘えでしょうし、恵まれている人間の贅沢だと言えば、その通りなのでしょうが。でも、私にとっては結構切実な悩みでした。

ですから、この子ども基本法のような基準がもっと強く適用される社会であれば、この私の悩みは生まれなかったかもしれないなぁ、と思いましたね。子どもが空気を読み過ぎたりせず、もっと各々感性を積極的に表明できるような環境であったならば。少なくとも大学生というギリギリのタイミングになってようやく、アイデンティティクライシスが起きるということは防げたのではないのかなと思います。

 

全国校則一覧

全国の公立高校の校則を、情報公開請求をして、それをウェブ上で公開するという取り組みがあるそうです。この取り組みを実施しているのは、現役の高校生らしいです。近年、少し常軌を逸した校則が取りざたされており、こういった大人が課した「不合理なルール」は子ども同調圧力で腐らせるようなものです。

私はあまりそういった校則について考えたことがありませんでしたし、客観的に見ても割と自由に学生生活を過ごしてきたように思います。ですが、上述の通り、私は「ルールを守っているんだから放っておいてよね」というような腐った考え方で生きてきた人間なので、もう少し権利団体や活動家のような一面を持って生きて来ても良かったかな、とこの話を聞いて思いましたね。

 

ゼミの自己紹介

「話しかけてもらったら何でも喋るんで、気軽に喋りかけてきてください」という言葉を、ゼミの自己紹介の場でよく耳にするそうです。確かに私も色々な場面で言ったことがあるような気がします。でも、これって「あなたに迷惑をかけるつもりはない。逆に私は迷惑をかけられても大丈夫」というかなり受け身なコミュニケーションの取り方。その背景には「他人に迷惑をかけてはならない」という同調圧力が蔓延している実態があることの証左と筆者は考えているようです。

常に「他人に迷惑をかけてはならない」という前提を強いられているのは、結構苦しいことかもしれません。私もまだその呪いに縛られていますし、おそらく一生それが抜けることはないでしょう。そしてそれが抜けない限り、私は一生孤独に過ごすしかありません。

 

スムーズに回る社会

定刻通りの電車、24時間営業のコンビニ。社会を円滑かつスムーズに回すためには、歯車となって我慢して働く個々人が必要になります。「忖度」や「迷惑をかけるな」という共通基盤があるからこそ、私たちは安定的にスムーズな生活を営むことができ、迷惑を被ることも少ない。反面、自分も他人に迷惑をかけられないという意味では息苦しい社会かもしれない。

昔、学校の国語の授業で、何かの評論文でこんな思考実験?か仮想世界の話がありました。

皆が幸せに暮らしている楽園のような世界。しかし、実際にはその楽園の維持には、地下の見えないところで強制労働させられている何人かの極度に不幸せな人たちがいました。このような世界の在り方は正しいでしょうか。

まぁ、よくある話ですが、実際には世界はそうなっていますよね。映画『ブラッド・ダイヤモンド』の世界のように、私たちが結婚式か何かでうっとりとした面持ちでダイヤモンドの指輪をはめていますが、そのダイヤモンドはアフリカの紛争で多くの血が流されたうえでここまでやってきたものだった、みたいな。そして、そのダイヤを購入するために、必死になって働かなければならない、という苦しみ。

というよりは、筆者が伝えたいことは、社会を円滑に回すためには犠牲が必要で、しかしそういった犠牲を生むことは、何かの拍子に自分が犠牲側になることを常に恐れながら生活するということであり、結果として特定の人間に対する人権の冒涜でありながら、同時に自らの首をも締めるやり方だ、ということです。

 

労働ファースト

仕事をしていない自分や、取り残される自分を不安に思うというのは、「労働ファースト」という価値観の現れ。1989年、平成元年に売り出された栄養ドリンクのキャッチコピー「24時間戦えますか?」。これはまさに「労働ファースト」の具現化ですね。

ここでは「労働ファースト」という言葉になっていますが、要はこれは能力主義成果主義というもので、社会に対して何かしらの価値を提供できない人間を貶める考え方とも言えます。上記の内容から引き継いで、こういった考え方は、逆説的に自分を恐怖で縛ることになると思います。つまり、社会を効率よく回し、幸福を生み出すには、能力のある人間が必要だ。だから、能力がない人間には価値がなく、価値のない人間は不幸になっても仕方がない。だからこそ、私たちは能力のない不幸な人間の側に落ちてしまわぬように、精一杯=24時間戦わなければならない。

こんな世界はやっぱり息苦しいです。

実際、私は高校生までは「私は能力があるから旨味を吸えている」と考えていました。それは大人たちからの評価という形で、私の価値が作られていたことに繋がります。私は大人たちから私の能力を評価されなくなったことで、社会から排除されたような心持になったのでした。そして一旦そういう風に考えると、そもそも私は好きで大人たちから認められようとしていたわけではなかったことにも気づいたのです。私は大人たちから評価を得るために色々なことを我慢して、空気を読んで、必要と思しきことをやり続けてきました。それはとても息苦しい生活だったように思います。

だから、何とかそういった世界観から抜け出そうと大学時代に努力して、ちゃんと抜け出したと思っていたのですが、根っこの部分ではまだ社会の奴隷でした。社会はなんだかんだ言って奴隷であることを求め続けているだろうと思っていました。なので、会社に入ってからも、とにかく周囲から認められるように真面目に働き続けました。が、結局挫折し、それとともに私の世界は砕け散り、適応障害になってしまいました。

 

年齢確認ボタン

外国人のおじさんがコンビニで年齢確認のボタンを押すことを求められ、「なんでこんなくだらないルールに従わなければならないんだ。お前たちはロボットか」と罵倒する動画がバズりました。それに対して、同調圧力で「いいからルールを守れ」という人間も沢山現れました。これは、コロナのときの自粛警察とも通じる部分があります。

なぜこのようなルールがあるのかと考えると、法令遵守を厳格に求める政府と、その違反を問われたくないコンビニの経営層がそのような仕組みを考えたからです。これは実態としては「社会を滑らかに回すためのルール」でしかありません。そんな形骸化したルールを壊せないのが我々日本生まれの現代人。形骸化したルールは徐々に肥大し、我々はルールというものに対して感覚麻痺を起こし、思考停止に陥り、違和感が減っていき、どんどんと収拾がつかなくなっていきます。そしてそのルールに従わないマイノリティは糾弾されていく。

すると、ルールから外れることを嫌うようになり、「うまくいくかわからないことに意欲的に取り組もう」という心が失われてしまうため、それ故に何事にも楽しみや面白味を見いだせない若者が増えていくということでした。

 

経済成長の停滞と発達障害

経済が成長しないということは、そこに生きる人間の思考の根っこに「成長なんて期待できない」というスタンスが絡みつく事態を招きます。結果的に、個々人は現時点での能力のみで測られるようになり、将来的な成長は度外視で、現時点での能力が基準に達していない人は欠陥品=発達障害とラベリングされることになってしまいます。つまり、人に期待しなくなった社会のなれの果て、という感じですかね。

個人的にはこの論にはいささか懐疑的ですが、実際問題として発達障害と診断される人は増えてきていますし、そういう人たちが阻害される環境も広がっているように思います。社会と摩擦を引き起こす要因となる能力の欠乏のことを、精神疾患発達障害とラベリングし、差別しているのが現代の問題と言えるでしょう。

 

特別支援学級

特別支援学級などの個別最適な学びというのは、能力主義を助長し、より生きづらい社会を作っていく温床になっています。要するに、能力に応じた階層を作ることで、あらゆる階層の人間が、「自分は落ちぶれたくない」と抑圧されるからです。だからこそ、むしろ協働的な学びをもっと取り入れていった方が、一見手間がかかるようで、皆が心穏やかな社会を作ることに寄与すると思われます。

 

筆者の育ち

筆者の母は専業主婦で、父は出張でよく家を空け、家事には全く参加しなかったそうです。弟も生まれ、筆者は母の忙しさを忖度して、「ちゃんとしなきゃ」と常に思っていたそう。たまたま勉強ができたので、「ちゃんとしなきゃ」というスタンスが相まって、学歴やキャリアの形成は割とうまくいきました。が、うまくいったからこそ、その思考様式に磨きがかかり、自己抑制・抑圧が高まり、「もっと頑張らなければ」と歯を食いしばることがスタンダードになってしまう。それこそが生きづらさの元凶だったと筆者は気づきました。

 

生産離脱者

1951年に厚生省が出したレポートで、精神薄弱者、白痴、痴愚にあたるものや、これらの保護にあたる者は生産離脱者と定義されていました。このレポートではさらに、こういった精神障害者のために年々1000億円を下らない額の生産阻害を被っていると予測しています。

この「足手まとい」的な考え方は、ナチスの障害者抹殺計画(T4計画)と思想が同質です。このT4計画によってガス室で多くの障害者が抹殺されたわけですが、ここでの「成功」が後のユダヤ人虐殺への足掛かりでもあったとも言われているそうです。

日本でも1990年代まで「優生保護法」と呼ばれるものがあり、例えば、障碍者が結婚して子供が生まれると、騙してでも障碍者の強制不妊手術をしてもいい、という考え方がありました。「優生保護法」はなくなったものの、現代でも、障害児は授業の進捗を妨げるものとして、就学猶予・就学免除され、仮に学校に行くとしても特別支援学校に行けばいいということで、養護学校の義務化も始まりました。

これらはすべて「能力主義」の論理であり、単に能力で劣る人たちを差別するという不条理だけでなく、言わば普通学級にいる子供たちにも呪縛的に機能します。同質化された学校のスピードについていけなければ、「足手まとい」であり「生産離脱者」であるとラベリングされることになります。主要な意見に反対すれば、「空気の読めない」「変な奴」とラベリングされるのも同じことです。

そういった評価軸を内面化してしまうと、必死になって社会の求める能力主義や生産性の向上に寄与できる人間になることだけが重要な価値であると考えるようになってしまいます。このような能力主義と生産性を大切にする、生産性至上主義は、様々な観点での効率化を図る一方で、我々が生きる社会を息苦しくしている元凶でもあります。

 

他者の他者性

他者はあくまで他者であり、個々人の在り方を尊重する必要があります。他者を自分と切り分けて考えることで、改めて己の唯一無二性を捉え直すことに繋がります。これはオープンダイアログ(生きる苦悩を抱えた急性期の精神障碍者に、薬物投与一辺倒ではなく、対話を用いる方法)で主張されている考え方です。

自分と異なる価値観や考え方を持っている個人だと理解することで、生産性至上主義的な価値観で抑圧された自己を慰めることができると考えられます。

 

他者にイライラするということ

他者にイライラしているということは、自分の中で許容できないスキーマや価値観と出会っているということになります。それは対象を許容する力のない自分の影と出会い、それを認めたくないという状態を突き付けられていること。なぜ相手がそうしているのか、他者には他者なりの合理性があるのだと理解できるようになってくると、自分の内的合理性も確認できるようになり、単にイライラが減るだけでなく、自分から自分に向けられた抑圧の視線も軽減できるようになってきます。

例えば、私は駅でちんたら歩いている人にめちゃくちゃイライラするんですが、相手の事情を鑑みればそれが仕方のないことだと理解できる場合もあるでしょうし、そもそもが相手は他者なのだから自分の思い通りには動かなくて当たり前ということをもっと理解すべきなんでしょう。そして、そうやってイライラしているということは、自分もまた「駅の中ではそそくさとスムーズに歩くべきだ。ちんたら歩いて流れを阻害するような邪魔な存在になってはいけない」という呪縛に囚われていることになります。なんて生きづらい。

 

理性の悲観主義・実践の楽観主義

なんとなく語呂が良いので抜粋してみました。他者は不確かなものとして存在しているから、とりあえず他者の関わり合いやケアというのは、頭の中であれこれ考えても仕方がない、もっと楽観的に実践的に取り組んでいこうよという考え方です。

他者との関わり合いの中で、無理にルールを当てはめようとすれば、それは結局相手をルールで屈服させることになり、一見スムーズに理解し合えたように思えても、実際には相手を抑圧していることになってしまいます。なので、他者の他者性を理解するということは、とにかく楽観主義的に他者のとの関りを実践してみるしかないのです。

でも、個人的には「理性の悲観主義」ということで文章を書いてみたいですね。『キャバレー・クラブ・ギミック』という曲の「理屈っぽい性分と妙な自尊心が邪魔で笑えもしないのさ」という歌詞が思い出されました。

 

毒親

管理が厳しく、自分の都合や理想を押し付けてくる母親の話はよく聞きます。が、そこに父親の存在は見えてこない。それも大きな問題ですよね。

 

■まとめ

当初、余力があれば自分の感想も添えようと書いていましたが、残念ながら余力はありません。そもそも数日に分けてこれ、書いてますし。

まぁ、それでもざっくりと感想を書くのであれば、とにもかくにも「インクルージョンが大事」ってことなのかな、と。効率を求めて、人間を階層ごとにわけ、生産性至上主義を推し進めていくと、それは短期的には楽ができるしスムーズでいいけれど、内面に息苦しさの根が降りるよ、ってことになるでしょうか。それを防ぐためには、清濁併せ吞むように、様々な他者とその他者が持つ事情、つまり多種多様な他者性と共生していくしかないよね、ってことです。手間はかかって仕方ないし、整然とはしていないでしょうが、明示された、あるいは暗黙のルールに縛られず、みながもっと自然に自分の都合を表明しながら伸び伸びと生きていけるようになるはずです。

私自身、自分が生産離脱者となってから、都合よく「インクルージョン」的な考え方をするようにはなっているのですが、上述の通り、未だに様々な場面で能力主義的なものに則って他者にイライラしたりしてます。それでも、まぁ、昔に比べれば随分と我慢もできるし、イライラもしなくなってきましたけれど。

ともかく、私はもうこの抑圧的な世界にはこりごり。無自覚に私に様々なものを強要してくる社会が大嫌い。もう知らんもんね、と思ってしまいます。

 

そんな私にはぴったりの一冊でありました。

ごちそうさまでした。

Juice=Juice FCイベント2024 ~Miracle×Juice×Box×Enjoy Summer !~ ~TRIANGROOOVE2は絶対すごいことになる~

私が言いたいのは「Juice=Juiceって、っぱ、えぇグループやわ」ってことに尽きますね。えぇ、楽しいイベントでした。が、いつも通り日記を書きつつ、感想を後回ししますので、まずは目次を。はい、どうぞ。

 

 

日記

日記をつけないことにはどうにも始まらない、そして終われない乙女が宿って数年が経ちます。明日も仕事があるから早く眠らなきゃとわかっているのに、今日も夜更かし。はぁあ。

夜は短し、走れよ中年。心臓が破れるまで!(字余り)

て感じで、まずは最近、というか昨日の出来事から。ハロプロは99%関係ない日記になります。

まず、昨日は久しぶりに会うソウルメイトと美術館をハシゴしました。2つ3つハシゴしても、疲れるどころかテン上げ上等って感じでしたね。

朝10時に新宿駅に集合して、そこからロートレック展@SOMPO美術館へ。事前にYouTubeなどで簡単な予備知識を入れていたこともあり、楽しめました。もちろん主題のムーランルージュに纏わる色々な作品を見て、加賀さんの舞台を観に行きたいなと思ったりもしながら、大胆かつ繊細、そして鋭敏な作品群に心を奪われました。が、個人的に1番グっと来たのは、ナポレオンを描いた作品。

美術展の前半では、ロートレックによる素描がたくさん展示されていたのですが、その中でも沢山描かれていたのが「馬」。本当に馬が好きなんだなぁと思いつつ、また、ロートレックは幼くして足を怪我して足の成長が止まっていたり、そもそもが病弱であったことなどから、きっと元気に走り回る馬を見て何か思うところもあったのだろう、と勝手に妄想していました。ナポレオンを描いた作品には、馬に乗るナポレオンが描かれているのですが、この馬への気合の入り方が尋常じゃなかった。やっぱり馬を描くのが好きだったんだな、と感心しました。

その作品の逸話として、コンテストか何かに応募した作品だったということですが、史実に基づき、ナポレオンの服を地味に描いたことが原因で落選してしまったと説明がありました。きちんと調査をして、しかも大好きな馬も絵に入れて、万全の態勢で臨んだ作品が評価されなかった。評価されるのは、感性に任せて描いたムーランルージュのポスターばかり。みたいな、そんな人生の悲哀も感じましたね。

そのまま新宿でランチ。そう言えば、SOMPO美術館のある辺りは、北川莉央ちゃんの#北川飯記録でも紹介されているラーメン屋が何店舗かあるところだなぁ。私も2軒ほど行かせていただきました。ハロプロ関連の場所が増えると嬉しいものです。

さて、次は場所を移し、竹橋駅東京国立近代美術館のTRIO展へ。竹橋駅は、里愛ちゃんのバーイベで来て以来だな、と何だか既に懐かしい気持ち。ぜんぶ何かしらの所縁があるんじゃないかと思えてきます。

特定の画家をフィーチャーした展示ではなかったので、「これ」というまとまった感想は持てなかったのですが、今まで聞いたこともなかったアーティストの作品をたくさん見られてとても満足感が高かったです。私が好きなユトリロの作品も2点ほど見られて、それも嬉しかったですね。個人的には写真の作品にとても揺さぶられました。写真展とかも今度行ってみよう。シャガールの『夢』という作品は可愛いな、と思いました。あと、百瀬文さんの映像作品も(断片的にですが)観て、面白かったです。そしたら、一緒に行った友人が百瀬さんの他の作品についても教えてくれ、なかなか凄い内容だったので俄然気になりました。『山羊を抱く』という作品なので、気になる方はぜひ調べてみてください。その後のカフェで友人が山羊に纏わる話を聞かせてくれ、それもセットで面白かったですね。強制労働所で山羊を可愛がると体力が回復するという話でした。

さて、だいぶ余計なことを書いてしまいました。

そんなこんなで今日は月曜日。最近は残業禁止令が出ていて、「逆に今日のイベント(第2部)に時間合わせるの面倒だな」と思いながらも、午前10時に重役出勤をかまし、無事定時で退社。あぁ、フレックスって最高。

それでもばっちり仕事でヘトヘトになりながら、代々木駅へ向かいました。

 

イベントの感想は次の部で書くとして、こうして今は23時。

セブン・イレブンで「がっつり油淋鶏とチャーシュー御飯」を購入し、自宅で汗だくになりながらそれをかっ食らい、『ここはすべて夜明けまえ』の解説動画を眺めつつ、汗が引くのを待ってシャワーへ。ぬるめのシャワーで汗を流し、Glass Beamsを聴きながら、全裸でここまでの日記を書いていました。

というわけで、ようやく「上澄み」を濾過し終えたので、今日のイベントについて書いていくぞ!

 

イベントの感想

あまり体系立てて語ることもできそうにないので、思いつくままに。

まず、会場右扉からの降臨。里愛ちゃんは足をお怪我なさっているということで、最初からステージへ。

そう!そうなんですよ。話の流れはぶった切りますが、里愛ちゃん、おみ足をお怪我なされているということで。心配です。かわいそう。早く治りますように。巷では、土日のハロコンで最後の客席降臨にいなかったことと、接触禁止令を繋げて邪推する人もいましたが(里愛ちゃんのロックな魂もその邪推を呼び寄せる一因になっていたようにも思いますが)、事実は意外とシンプルでお怪我だったと。妄想はいくらでもできますが、誰も幸せにならない妄想は思っていても口には出すべきではありませんね。

話を戻して。私は接触系のイベントにはほぼほぼ縁がないので、お美しいJuice=Juiceメンバーがかなり近くに現れたことで、もうビビり散らかしていました。近くで見ると、やっぱりれいれいがエグイ。みんなヤバいのはヤバいのですが、れいれいはエグイ。美人過ぎる…! 前に会社の近くで、昼休みにれいれい(らしき人)を見かけたことがあるのですが、やっぱりその時の数倍は衝撃的でした。街中で見かけるれいれいもちょっと浮世離れしていましたが、マスクをしたり、帽子を被ったりしていたので、今日ほどしっかりとは見えませんでした。

だいたい10列目くらいの席でしたので、ステージも比較的近かったですね。残念ながら推しの里愛ちゃんが座っている辺りは、左右どちらの場所も人と被っていてあまりよく見えず…まぁ、いつも里愛ちゃんを中心に見てしまうので、逆に今日は色々なメンバーをよく見る機会だと思って、前向きな気持ちを作っていました。

さて、そろそろ寒くなってきたので服を着ます。冷房も弱めて…っと。

ゲームコーナーはとにかく楽しかったです。太陽チームとヒマワリチームに分かれての対決。ハロプロの楽曲を答える問題がほとんどだったのですが、みんなちゃんと正解できていて本当にすごいな、と思いました。私もそれなりにヲタ歴は長い方なのですが、全然楽曲をちゃんと抑えていないな、と思わされました。特に「全然歌詞を読み込んでない!」と思い知らされました。反面、Juice=Juiceメンバーはまだ加入してそんなに長くないにもかかわらず、歌詞を聞いたり、音楽を聞いて、すぐになんの曲かピンと来ているので流石ですね。

色々な問題がありましたが、『ロボキッス』が答えの問題で、ゆめりあいが2人で正解しているのがやっぱりハイライトだったでしょうか。「ゆめりあい~!」となりました。なんだ、その感想。

パフォーマンスコーナーに関しては、結構どこから語ればいいのかわからない感じなんですが、とりあえずセトリを見ながら、感じたことを思い出して。

1.トウキョウ・ブラー

2.FUNKY FLUSHIN'

3.SEXY BOY~そよ風に寄り添って~(段原、有澤、江端)

4.きっと私は(井上、川嶋)

5.今夜だけ浮かれたかった(工藤、松永、石山、遠藤)

6.プライド・ブライト

7.生まれたてのBaby Love

8.Wonderful World

あ、ちなみに私が参加したのは2部の方です。1部は『生まれたて~』が『禁断少女』だったらしいですね。

最初の『トウキョウ・ブラー』から思ったのは、「みんな歌うまっ」ってことでした。なんていうか、大きなホールとかで聴くよりも、音が生々しいんですよ。細やかなニュアンスまで聴き取れるというか。だからこそ下手だと丸わかりだし、逆に上手いのが直に伝わってくるというか。中でも、座っている里愛ちゃんの安定感ったらなかったですね。曲数が進んでいくにしたがって、演者もだんだんテンションが上がってくるので、そうすると里愛ちゃんも座っているのがだんだん煩わしそうに見えてくるというか。本当だったら、バッキバキに踊りながら、全身を使って声をマイクに込めたいんだろうな、とそんな風に見えましたね。

ですが、とりあえず1曲目でまだ温まり切っていない中では、里愛ちゃんの座りパフォーマンスの安定感が特に目を引いたというところでした。

曲を順番になぞっていく、というよりは思い出した順で喋りますが、序盤では割とりんごちゃんにハッとさせられることが多かったです。ソロパートでも縒れずに、しっかりと声が響いてくるし、ダンスもダイナミックで美しい。距離が近いライブだとそれがより生々しく伝わって来て、ちょっとドキドキしました。あとは、どの曲かちょっと忘れてしまったのですが、右腕を掲げてカウントをみんなで取るところでは、りんごちゃんのカウントの取り方がめちゃくちゃカッコ良かったです。みんなが単純な1動作でカウント取っているところ、りんごちゃんは3動作くらいを一瞬でキメている、みたいな。指先まで美しかったですね。

シャッフルユニットでの『今夜だけ浮かれたかった』では、Cメロのさくらちに痺れました。ていうか、さくらちは本当に歌が上手くなってますよね。普通に歌唱メンやん。って感じ。りんごちゃんが低音タイプなのに対して、さくらちは割と高音タイプってのがまた良い。年齢と高低が反転してるのも良い。話をまたCメロに戻しますけれど、さくらちの『どうしたら輝けるの?』がパフォーマンス部門での今日のハイライトでした。その後のタコちゃんの『泣きたいわ』で本来は「Fu~♪」なんでしょうけど、あまりにもさくらちのパートが良かったので、みんなそこで「Fu~♪」しちゃってるくらいでしたもん。自分の見せ場のパートに「Fu~♪」を被せられたタコちゃんも、最後の挨拶でさくらちのこのパートを褒めていましたね。

やっぱり高音を響かせられるメンバーって、グループを華やかにしますよね。低音タイプは「カッコイイ」でグループを引っ張りますけれど、このさくらちとタコちゃんの連続高音キラーパートは、まじで最強だと思いました。

高音で言うと、忘れてはならないのが、Juice=Juiceの至宝「川嶋美楓」。安定してきた、というよりは、総合的に底上げされたという感じが強いですかね。ダンスも表情も、もちろん歌声もかなりレベルアップして、普通に主力級でした。瑠々ちゃん、れいれい、里愛ちゃんが異常に強いからまだまだ新人扱いという感じなのかもしれませんが、娘。におけるはるさんくらい目立っても良い気がしますね。いくつかのソロパートでも確実に声質の良さをアピールしていましたし、れいれいとやった『きっと私は』では安定してれいれいと渡り合っていました。さすがにれいれいと比べると力負け感や、微妙なニュアンスのつけ方、表現力という辺りでの成長の余地というのもありましたけれど、それがむしろJuice=Juiceの希望になっているという。

りんごちゃん、さくらち、みっぷる。この3人が今日のイベントではとにかくすごかったです。もともと記事のサブタイトルは「安泰・期待・ハバグッタイ!」というふざけた言葉にしていたのですが、この「安泰」と「期待」はこの3人を見て、思ったことですね。「ハバグッタイ」は適当に韻を踏んだだけです。もちろん。

3flowerの2人はちゃんと中堅として、パフォーマンスを引っ張っていましたね。この2人もいつかのゆめりあいと似たような壁にぶつかっているような感じがします。バランスとエモーショナル。妃咲ちゃんはめちゃ可愛いのはもちろんですが、意外とどんなパートも器用に安定してこなせて、日に日に歌声にも力強さと艶と豊かな表現力がついてきている一方で、ガツンと感情任せに振り切れる瞬間がまだあまり見えてこない。その感じは一昔前の里愛ちゃんと近いものがあるでしょうか。

対して、いちかしは多才・天然という強みがありつつ、楽曲に身を任せるのが上手。感情で歌っている感じがありますよね。でも、それがまだアンコントロールな印象もあるでしょうか。この感じは、一昔前のタコちゃんに通じる部分がるように思います。そんな両極端な2人だからこそ、お互いに刺激し合って、さらなる成長を期待してしまいますよね。まさにゆめりあいがそんな感じで、今やJuice=Juiceの両翼ですからね。「エモ」を手に入れた里愛ちゃんと、「コントロール」を手に入れたタコちゃん。

特に今日のパフォーマンスでは、タコちゃんの自由自在な歌声に翻弄されました。昔は軸がブレブレになるくらい全身で歌っているという感じだったのですが、最近はスッと上品に軸を据えたまま、いい意味で口先だけで歌えてしまう。もともと声質が最高でしたからね。しっかりと音楽を聞いて、音楽と絡ませながら自分を表現できるようになったタコちゃんは向かうところ敵なしですね。

そして、そうは言っても、やっぱり段原瑠々なのよ。

勝手なプラシーボ効果なのかもしれませんが、リーダーになってからより覇気がでかくなり、神々しさが増しましたね。瑠々ちゃんが中心に着た瞬間、すべてが瑠々ちゃんへの供物となれ果てます。ダンスももう本当に見せ方が上手いし、ニュアンスのつけ方が大人び過ぎている。のに、笑顔が超絶可愛い。のに、やっぱり歌が最強過ぎる。うわぁ、この人は全部持ってるな。と、そう思わせられます。

瑠々ちゃんがリーダーって、Juice=Juice強すぎるだろ。この人に引っ張られている集団は、もう強くならざるを得ないというか。もちろん今までのJuice=Juiceのリーダーたち、OGメンバーたちもめためたに強かったわけですが、加入当初から実力でわからせてきた人間の破壊力たるやまた想像を絶するものがありますね。

というようなことを、今日のステージを見て痛感しました。

これ「TRIANGROOOVE2」とんでもないことになるぞ。

 

締め

まぁ、れいれいが『きっと明日は』を演ったとか、『SEXY BOY』楽しすぎた、とか色々とありはしますが、無事サブタイトルもちゃんと決まったということで、また0時もきっちり回ったということで、これにて解散としたいと思います。

それと、りさち、良くなってくれ(もちろん、里愛ちゃんもね)。3flowerについて書いていると、やっぱりりさちのことを考えてしまうのよな。りさちがたまにブログを更新してくれていますが、できるだけコメントを残すようにしています。私もりさちとは違う病気ですが、精神疾患で苦しんだ、苦しんでいる人間ですので。

できることができなくなる、とかそういうのって、ただ不便というところを通り越して、自信や尊厳が失われたり、自分の価値を見失ってしまいがちなので。過剰な期待は重荷になってしまいますけれど、単純な生活上の機能ではなく、そういった抽象的な部分の安らぎをりさちが少しでも取り戻してくれれば。機能に関しては、時間をかければ回復できたり、折り合いがつけられたり、何とかなると思うので。心折れずに、一進一退を繰り返しながらでも良くなっていくことを祈っております。

さて、本当に寝よう。でも、気持ちが高ぶっているので、明日会社に持っていくアイスコーヒーを作りながら少しチルしよう。チルチルミチル。うーん、最初に考えていた「安泰・期待・ハバグッタイ!」もなかなか良いサブタイトルだと思うんだよな。

2024.8.9 凛として時雨 TOUR 2024 Pierrrrrrrrrrrrrrrrrrrre Vibes @

お盆突入前の最終出勤日。この日は定時で上がるべく、仕事のスケジュールを上手く工面しました。おかげさまで、はい、時雨のライブに行けたぞー!!!

偉い自分。

そんなわけで、15m12cm以来の時雨でした。

 

※以後、セトリを書いたりとネタバレありますので、ご注意ください。

 

今回のライブはとにかく「セトリがすげぇ」の一言。各アルバムの序盤に出てくるような攻撃的な楽曲が多数演奏された上に、しかもライブではなかなか聴くことができなかった楽曲も多く演奏されました。個人的に「聴きたいなぁ」と思っていた曲も聴けましたし、ピエール中野さんの加入20周年なんだから、そりゃあドラムが引き立つ楽曲もたくさんやるでしょう、という目算通りでした。

ちなみにツアータイトルの「Pierrrrrrrrrrrrrrrrrrrre」の「r」は、Chat GPTに数えさせたところ「20個」でした。ピエール中野さんの加入20周年なので、ケーキの蝋燭的な感じで20個なんでしょうね。

 

さて、それではセトリがてら各曲の感想をさらっと書いていこうと思います。

 

<目次:セトリ>

 

 

 

1. Sadistic Summer

イントロ前の1発目のギターのコードからもうこの曲が来るってわかってテンションがあがりましたね。まぁ、ピエール中野さんの加入20周年ですから、サビでスティック回しを繰り広げることで有名なこの曲はやると思ってましたよ。1曲目だとは思いませんでしたが。

私がいたのは後ろの方でしたが、ばっちりとスティック回してるの見えてました。私は手を上げないで、体でリズムを取る勢なのですが、スティック回しに合わせてリズムを取っていると、手を上げる勢の方々と表裏になるんですよね。それもなんか心地良いんですよ。

 

2. 想像のSecurity

これももう曲が始まる前のギャリギャリしたギターの音で、この曲が来るってわかるやつですね。来るぞ、来るぞ、ってテンションが上がります。

この曲はピエールさんの高速16ビートが冴え渡る1曲ですからね。ここももうピエールさんに注目しまくって見ていました。遠くからじゃ目では追えないスピード。凄い。

 

3. Trrrrrrrrrrrrrrrrrrue Lies

早くも3曲目で最新曲が登場。演奏できんのか、とドキドキでしたが、何だったら音源より凄い。

イントロのギターリフでは、めちゃくちゃ細かいカッティングフレーズの中に、ハーモニクスも組み込まれているんですが、そこもはっきりと聞こえましたね。再現度がめちゃくちゃ高い。

低音ボーカルのところはボイスチェンジャーかけてるのかな。その辺はわかりませんでしたが、そこも音源通り。

間奏のドラムソロは、想像通り、ギターもメタメタに弾かれておりました。めちゃくちゃにエフェクトもかけてシュワワワワワーって感じでした。

三位一体というのを強く感じた1曲でしたね。

 

4. Metamorphose

曲前のギターの音で、「あ、『abnormalize』やるのかな」と思っていたらまさかの『Metamorphose』でびっくり。

ずっと聴きたかったんだよなぁ。やってくれてめちゃくちゃ嬉しかったです。

この曲もピエールさんが重要な1曲。どこかで「昔はシャッフルビートが苦手だった」と語っていた気がするのですが、あえて言うならば、もはやこの曲はシャッフルビートという感じもしないくらいに気持ちの悪いリズムです。サビはもちろん三連符でシャッフルと言えばシャッフルなんでしょうが、ライブで聴くとシャッフルというよりはノリの良い変拍子にすら聴こえる気がします。

もちろんキメのところも3人が揃っていてカッコよかったです。


5. SOSOS

これもめちゃくちゃ攻撃的な曲ですよね。とにかくドラムもギターもイントロがエグ過ぎる。速過ぎて、もはや何をどう弾いているのかわからない。けど、3人の音圧がハンパないからとにかく心拍数が高まってしまう。

あとは個人的に大好きなのが間奏終わりのフィルイン。ピエールさんかっけぇなぁ、とここばかりは体を揺らすのをやめて、目と耳に全神経を集中していました。


6. 竜巻いて鮮脳

で、来ました。この曲も特徴的なハウリングの音が曲前に鳴り響き、「お、これは」となりましたね。なんかこの曲の湿度の高い荒れた夜の海みたいな雰囲気が好きなんですよ。そして、AメロとBメロはあまりコード感がないんですけど、そんな中でドラムとベースがとにかくエグイほど畳みかけてくるんですよ。その音圧を生で感じられてマジで最高でした。

それと、曲中に何回か倍テンポを使って、無理やり楽曲のボルテージを引き上げるところがあるんですが、そこでこそピエールさんの独特のタイム感が輝きます。特に1番最後の「give me give me your "DEAD"」の後のテンポが倍になるところが最っ高でした。


7. 24REVERSE

で、これだけ盛り上がっておきながらのこの曲。会場からも歓声が上がっていました。『東京喰種』の作者の石田スイ先生も大好きだという曲です。

この曲はあまりドラムのイメージがなかったので、意外な選曲でした。確かにトリッキーなパターンを使っているところもあるなぁ、とか、一時的に音圧が高まるところがあるなぁ、とかそういうことを思ったりもしたのですが、どちらかと言えば、ピエールさんが単純に好きな曲なのかもしれませんね。

ミドルテンポで、しっかりとメロディを聴かせるタイプの曲ですので、ここは音の波に飲まれてしみじみとしていました。そして、大サビの345さんの声がとにかく伸びる。本当に素敵な声だなぁ、と改めて思いましたね。


8. Tremolo++A

で、アコースティックギターに持ち替えてーの、座ってーの、で『Tremolo+A』のフラグがビンビンに立ちました。でも、やっぱり曲が始まったら歓声を上げてしまう。これもめちゃくちゃ好きな曲です。

印象的なリフのところのピエールさんのリムショットは言わずもがなですが、「君の嘘が見つからないから」の辺りの伴奏が静かになるところの緊張感が生だと凄かった。怪しく、冷たく、どこか切ない楽曲において、この瞬間のヒリヒリとした感じはちょっと異質ですね。


9. Dynamite Nonsese

まさかまさかの!この曲、本当に好き。ずっと聴きたいと思ってました。いやぁ、やってくれてありがとう!

好きすぎてちょっと記憶ありません。音源もだいぶイカれていますが、これを生でやるのがもっとイカれてます。脳味噌揺れました。顎にパンチもらいました。

1番サビあとのピエールさんの一瞬のドラムソロも、やっぱり何回聴いてもよくわかんない。でも、それがいい。

「どうしようもないほど言葉にならない」の辺りのドラムパターンが原曲と変わって、より攻撃的になっている印象があったんですが、私の聞き違いですかね。もしも映像化されたらその辺の聴き比べもしてみたいところです。


10. Super Sonic Aurorally

そしてこの曲も良いですよね。最新アルバムの中でも1番ポップでキャッチ―で、でも、時雨らしいカオティックな雰囲気もあるという攻撃的な1曲です。いやぁ、とても盛り上がりました。

正直この辺りになると、もう「帰ったらこれ書きたいな」とか考えている余裕もなくなり、とにかく音楽に身を任せて、ただただ楽しく幸せな時間を過ごしていました。すみません。なので、ここから先、だんだんと内容が薄くなっていきます。

TKさんと345さんのハモりが美しかったことだけ覚えています。


11. DISCO FLIGHT

これも絶対やると思っていました。なんてったって、ドラムがバチバチにカッコいい楽曲ですからね。本当に様々なリズムパターンが無理なく繋ぎ合わされた凄い曲です。

ころころと表情を変えるリズムに合わせて、体を揺らしていればあっという間に1曲が終わってしまいました。

間奏のギターソロも間違いなくカッコよかったです。


12. mib126

これも本当に嬉しかった1曲。やっと聴ける!めちゃ嬉しい!

ただ残念だったのが、この曲の序盤で、緊急地震速報が入ったこと。それで集中力を削がれました。単に一瞬気を逸らされたというだけじゃないんですよ。私の会社は地震などの災害があったとき、場合によって安否を会社に連絡しなきゃいけないルールがありまして。もしも会社からメールが来ていたらそれに返信をしなければならないんですが、それを怠ると上司から電話がかかってきたりするため、結構厄介なんです。

あぁ、メールが来てないといいなぁ、と心配になってしまい、曲に集中できなかったのが非常に残念でした。

が、それでもやっぱり演奏は最高でした。特に終盤の鬼のような畳みかけ。TKさんも345さんも叫びまくるし、ギターもベースも唸りまくるし、ドラムはひたすら馬鹿みたいにドカスカドカスカ叩かれまくるし、もう音の洪水でした。本当に凄かった。だから、次があるのであれば、次こそは集中して音の洪水に溺れたい……

 

MC(ドラムソロ)

ドラムソロはいつも通り。MCもいつも通りで、Xジャンプをやりました。

MCの内容はピエール中野さんが凛として時雨に加入した経緯についてで、だいたいのところは知っていましたが、やはり何回聴いても、ピエールさん自身も時雨のファンだったというのは何か嬉しくなるところがありますね。

 

13. 狐独の才望

この曲はライブで化けますよね。音源は結構綺麗にまとまっているな、という印章なんですが、ライブで荒い感じになると、よりダークで攻撃的な印象になり、とってもカッコいいです。それでもサビで2人がウィスパーボイスで歌うと、やっぱり原曲通りの繊細な怪しさも演出され、そこもまた良い。


14. アレキシサイミアスペア

もうこれも言うまでもない、最近の強曲。この曲を聴くとなんかラストスパートって感じがするんですよね。壮大な展開を見せながら、トチ狂っていくような感覚になります。ごめんなさい、もう盛り上がりすぎて、「何を書こう」とか考えていませんでした。


15. Telecastic fake show

ライブの定番曲。これが来たってことはもうほとんど終わりか。

相変わらず、タイトなアンサンブル。もう何も言うことはありません。

 


16. nakano kill you

そして「ピエール・バイブス」でやらないはずがないこの曲でおしまい。たぶんこの曲で終わるだろうと思っていたので、最後の力を振り絞って音楽に身を捧げました。

いや、ほんのちょっとだけ、『傍観』で最後にいつもTKさんが残ってギターソロを弾くところ、ピエールさんが残ってドラムソロをやるという未来も妄想していました……

でも、悔いだけは残したくなかったので、ボーカル2人の掛け合い、間奏の畳みかける展開、それらを全身で受け止めましたよ。

あぁ、最高だった。これくらいしか言えることはありません。

 

というわけで、一応、全曲書いてみました。ほぼ書けてないところもありましたが。

 

やるかなぁと思っていたけれど、やらなかった楽曲としては『Ultra Overcorrection』と『Re: automation』あたりがありましたかね。『Ultra Overcorrection』は昔にインスタライブなどで「めちゃくちゃムズイ」とピエールさん自身が言っていた楽曲ですし、『Re: automation』に関しては教則DVDでも披露されていた楽曲でしたので、どちらもやるかなぁと期待していました。どっちもとても好きな曲なんですよね。

でも、その2曲をやらない分、期待していなかった『Dynamite Nonsense』とかやってくれたので、それはそれでめちゃくちゃ嬉しかったです。

 

また、今回はピエール中野さんの加入20周年ということで、私もいつもよりドラムに注目しながらライブを楽しんでいました。セトリがドラムが輝くものが多かったというのもありますが、また1ついつもとは違った楽しみ方ができたように思います。

MCではピエールさんが「TKと345に拍手を!」と言っていましたが、私たちファンとしてはやっぱりピエール中野さんに「時雨に入って来てくれてありがとう」と伝えたいですね。そのソリッドかつトリッキー、それでいてめちゃくちゃ熱いドラムはいつ見てもカッコイイです。それだけでなく、DJでの活動や、イヤホン制作など、様々なところから時雨のブランドを高めてくださっているので、本当にありがたさしかない。私個人で言っても、イヤホンなんかはここ何年かずっとピヤホンしか使ってないですしね。いつもりありがとうございます。

 

そんなわけでこれにて終了。とても楽しい時間でした。

お盆はこの記憶を抱いてゆったりと過ごそうと思います。

ご清聴ありがとうございました。

2024.08.05 河西結心・八木栞・福田真琳・豫風瑠乃 つばきファクトリー加入3周年記念ライブ『~リトキャメ・ファイッ!~』@O-EAST

素敵なイベントだったけれど、途中から色々な妄想や空想に脳味噌のメモリを奪われて、あまり記憶が定かでない。勿体ないと言えば、勿体ない。でも、想像せずにはいられないあれやこれや。そんな身勝手な想像は、また別の機会に何か別の形にするとして、とりあえずイベントを終えて思ったことを書こう。そんなに長くはならないと思う。

 

まず、4人のオーラが凄い。全員が全員、違う輝き方をしている。なんなんだろう、あのバランス。「個性」って簡単な言葉で片付けるには忍びない。ハロプロのアイドルたちはそれなりに見てきたつもりだけれど、あんなに完成されたチームはそうそうお目にかかれないと思う。なんていうか、もはやハロプロって感じがしなかった。

真琳ちゃんと瑠乃ちゃんが『Just Try!』を歌って、その明らかな「つんく♂節」に「あなたたちそう言えばハロプロだったのね」と思ったくらい。会場入りの待ち時間で脱水気味だったからかな。それくらい、なんていうか、「はっ」とした1曲だった。

 

そう言えば、今日は最初の抽選で落選してしまったので、当日券でした。当日券でも当選したことを喜ばなければ。O-EASTの1階での待ち時間は灼熱地獄の汗ダラダラ地獄でしたけど、1000番以降の整理番号でほぼほぼ角の最後列でしたけど、それでも有難がらなければならないでしょうな。

私は知らなかったのですが、リトキャメのイベントは、これがなんと2回目らしいとのこと。1回目はデビューした年にやったということで、2年ぶりになるのかな。そんな記念すべきイベントに参加できて、ありがたやありがたや。

ぶっちゃけ平日なのに開演時間早すぎるし、リトキャメは好きだけど、平日なのに開演時間早すぎるから、行くかどうかかなり迷っていました。でも、場所がO-EASTってことで、なんていうかちょっとした行き慣れたプライベートスペースに、ハロプロのアイドルが来てくれるって言うから……こりゃあ、行くしかねぇって感じでした。O-EASTは良い思い出がたくさん。SINCRONICITYではtoeやD.A.NやKIRINJIを観たし、No Busesやtoconoma、それ以外にも度々お世話になっている好きな箱。リトキャメのステージも間違いなく良いものになる。それは決められたシナリオ。運命ってやつですな。

 

さて、話はリトキャメに戻して。

まず、この4人は奇跡的だって話。隙がねぇ、って話。奇をてらってるってわけでもないし、スーパーエリートってわけでもないし、ただただ人間的な魅力が詰まった4人の女の子が偶然、つばきファクトリーって枠組みの中に集まったってだけ。本当に奇跡的なことです。4人がステージに現れた瞬間、うわ、これはもうちょっと何も言えないわ。って感じになりましたね。

そうですね、それ以上、口を開いてはいけません。イベント終了後、少し離れたところから言ってはいけない言葉が聞こえてきましたが、まぁ、ぶっちゃけ私も思っていたことですし。とりあえず言える範囲で言えば、「完璧」でした。

 

4人について、1人ずつ喋ってこー!今日、生で彼女らの姿を見て思ったことです。

 

河西結心ちゃんから。結心ちゃんはもうピュアピュアのキレキレでした。真っ直ぐで穢れのない心であることが歌声から伝わってくるほど。この蒸し暑い都会の夏の夜を清涼感で満たしてくれる。ちょっと素っ頓狂な雰囲気もあるけれど、いつだって真面目。ダンスも手を抜いていないことが伝わってきますし、とにかく好感度が高い。一番年上ということもあって、がんばって4人をまとめようとする姿も愛おしい。最後のMCでは、年上だから引っ張らなきゃいけないと思っているけれど、3人にはいつもたくさん助けられてて……と涙する場面もあったり。本当に心が綺麗なんだなと思わされます。信頼できるリトキャメのエースにしてキラキラのリーダー。そんな感じがします。

 

次に八木栞ちゃん。ヤギシオリ!はもう魅力がこれでもか、ってくらい詰まってますよね。MCで明かされた通いレッスン時代の、宿泊ホテル近くでのボヤ騒ぎ事件でも、八木ちゃんらしさが詰まっていました。警報機の音がうっすらと聞こえてパニックになり、グループトークであれこれやり取りしている真琳ちゃんと瑠乃ちゃん。そこに寝起きのヤギシオリ!がすかさず、「避難するよ」の一言。誰よりも先にフロントに電話をかけたうえで、フロアの非常階段の扉を開けに行き、同じ階の宿泊客を逃がしつつ、リトキャメの命も救った八木ちゃん。結局は燃えているのはそのホテルではなかったので、特に大事にはならなかったのですが、おそらくは学校の避難訓練も真剣に受けていたであろう彼女の人間性如実に表れたエピソードでした。

ちょっと余計な話が長くなりましたが、これも楽しい思い出でしたので。

八木ちゃんを見てて思ったのは、とにかく身体操作性が飛び抜けて高いということでした。瑠乃ちゃんはダンスに音を感じている雰囲気があるし、結心ちゃんはきびきびと器械体操的、真琳ちゃんはちょっと芋っぽいけど、品格があるというイメージ。でも、八木ちゃんは誰よりも動きがスムーズで、かつ見せ方がとてもよくわかっているという印章。あれだけ上手に美しく体が動かせるのは、演劇好きがなせる業なのでしょうか。本当に洗練されていて、権威ある女優が舞っているという感じなんですよね。

加えて、歌声は個性的な粘り気があって、ちょっとつんく♂歌唱っぽい感じ。でも、『抱きしめられてみたい』とかでは本当に役に入り込んで、あえてリズムを崩しながら情感を込めて歌うこともできる。割と本気で女優業もいけるんじゃないか、という光り輝くものを感じました。そしてストレートの降ろし髪がそのスタイルの良さと相まって、とても美しく見えました。

 

そして真琳ちゃん。私の大好きな真琳ちゃん。内側から光っている、っていうのは彼女のような子のことを言うんでしょうかね。突き抜けるような歌声でもない、どちらかと言えば、こもったような歌声。でも、アクセントや発音(特に英語は)が独特で、しっとりと気品溢れる高貴な歌声。ダンスは上述の通り、まだちょっと芋っぽいところがありますが、指先の使い方や自分らしい表情の見せ方、何よりも魅力の幅の広さ。カッコイイから美しい、可愛い、愛らしいまで変幻自在。その素朴な佇まいからは考えられないほどの内面からの発光。

MCで喋っていた、お化け屋敷に行った時の話が面白かったのですが、怯える八木ちゃんと瑠乃ちゃんを引き連れて、お化けに「すみません、通ります」と言ったり、小部屋に入る度に「失礼します」と言ったり、怖くなったり緊張したりすると変に丁寧になってしまうお嬢様なところが素敵。不倫をして正妻に毒入りの白粉を渡されて顔が爛れてしまったという怨霊に、「すみません。塗らせていただきます」と言いながらお清めの白粉を塗ったという真琳ちゃんはさすがにお上品過ぎました。そして、そんな不倫に纏わる話から、椅子を並べて座りながらの『でも、いいよ』。意図したものなのか、とにかく流れが完璧すぎました。

 

最後に、瑠乃ちゃんですが、瑠乃ちゃんはとにかく歌声が自由自在。八木ちゃんが身体操作に卓越しているというのであれば、瑠乃ちゃんは声帯操作が抜群です。音楽の波に合わせて、バチっと気持ちのいい音を流線形で当てることができる。そんな感じです。ライブハウスと言うことで、より声をちゃんと響かせる必要があると思うのですが、4人の中では1番、勘が良い感じで、会場の「鳴り」に合わせて歌を響かせられていたと思います。本当に音楽を愛し、音楽に愛されている、というのが伝わってきます。そして、やっぱりウエストが細すぎる。MCでもやっぱり末っ子感が強くて、「やだー」とかそんな感じでとてもかわいらしかったです。

 

と、あまり長々と書くつもりはないので、これくらいで終わりましょう。

最後にこれだけ。

ラストの『青春まんまんなか』が始まる前、真琳ちゃんが「それでは最後の曲」と紹介した後でちょっとした間がありました。そこで一瞬不安になったのか「続いてはこちらの曲」と再び喋り出し、曲始まりのカウントと完全に被ってしまった真琳ちゃんが可愛かったです。うつむいて恥ずかしがりながらも、曲は止まらず、結局そのままイントロを踊り切り、カッコよく最後の楽曲に入っていったのですが、私はもう笑いが堪えられませんでした。そんなミスも素敵よね。

 

とにかくとても楽しいイベントでした。色々な空想をしたので、何か書けたらいいなぁ、と思った次第です。

つばきファクトリー「ベイビースパイダー」レビュー~濃縮された洒落っ気~

めちゃくちゃいい曲なので、久しぶりにつばきファクトリーの楽曲レビューをすることにしました。Juice=Juice専門とは言わせない。ハロプロは全部好きですからね。

 

www.youtube.com

 

最初に断っておくと、福田真琳ちゃんを中心にリトキャメが好きで、最近は村田結生ちゃんが気になっているヲタです。生活の都合上、この記事を書くのに充てられる時間が限られているので、バランス良く触れられないと思いますが、その点は悪しからず。

 

 

目次を設けた時点では、いつもの通り、記事の構成は決まっていません。とりあえず目次を置くことが私の習慣になっています。

 

1.構成

intro

1番:A-1 → A-2 → B → C(サビ) → D(サビ)

2番:→E(ラップ) → A-2 → B → C(サビ)

3番:→E(ラップ) → C’(サビ) → C(サビ)※半音上げ → D(サビ)

みたいな構成になっているはずです。

3分もない楽曲でこれだけの展開があるのがすごい。NewJeansのアルバムを聴いたときに、「最近の曲ってこんな短いんだ」と驚いたのを覚えていますが、この「ベイビースパイダー」にも同じような驚きがありますね。時間とは反比例するかの如く、満足度の高い、ぎゅっと濃縮された楽曲です。

雰囲気もちょっと気怠くて、アンニュイでお洒落な感じが、NewJeansっぽいなと思いました。まぁ、私のアーカイブが少ないせいでしょうが。

展開としてお洒落なのが、まず最初のA-1メロです。メロディラインはA-2と似ているのですが、音程がだいぶ(1音くらい?)低くなっていますね。瑠乃ちゃんの低音は艶っぽくていいですね。以降もこのメロディは出て来ないのですが、1番最初に低く、静かに入ることで、楽曲の方向性を明確に打ち出しています。「洒落ていきまっせ」なんて乱暴な言葉が全く似合わない、そんな気怠い出だし。わざわざこういうメロディを持って来ているのが策士ですね。

あとは落ちサビ的に機能しているC’メロですね。

(ベイビースパイダー Gimme more)
(ベイビースパイダー 君を)

のところです。メロディラインはCメロと同じですが、歌詞に曲名の「ベイビースパイダー」を持ってきつつ、サビの本当に美味しいところだけを短く2回だけ繰り返す、という大胆な引用です。なるほど、落ちサビはこの短さで足りるんだな。

そしてそんな落ちサビとも間奏ともとれる8小節のあとに、半音上がって大サビへ。ここがまた凄い盛り上がりますね。ただお洒落なだけでは終わらないのがハロプロらしいです。やっぱり歌って、響かせるというのがハロプロのコンセプトですからね。これは外せません。まぁ、そうじゃない、終始お洒落なだけの楽曲というのも見てみたいですが。それだと他との差別化ができませんかね。

DメロのサビはCメロに比べると若干弱い気もしますが、ここもやはりサビとして位置付けたいところ。先日、星部先生が「Wサビ」に関する動画を上げていましたが、タイミングがいいですね。こちらもサビの2段構え。贅沢ではありつつも、Cメロよりもやや引いたところがあるため、うまく楽曲の濃淡を作っていますね。歌詞についても「Come on」とかリズムに当てはめているだけ…「だけ」というのは言葉が悪いですが、でも、英詞でさらっと当て込んでいるだけなので、軽やかですよね。重たいCメロとの対比が美しいです。

そしてなんと言っても、Eメロのラップ。ベビキャメ3人の見せ場ではありますが、なんとなく、むらたゆ(村田結生ちゃん)の声が前面に出ているような気がします(違ったらごめんなさい)。ちょっと舌足らずな感じが、ダークな雰囲気と変な混ざり方をしてとても印象的です。単にカッコイイというだけでなく、このEメロがあるからこそ、楽曲は一段と深みを増しています。Juice=Juiceの「トウキョウ・ブラー」のBメロのように、それまでの世界をガラっと変えるセクションはやっぱりいいものですね。

そんな感じで構成から見ても、めちゃくちゃ工夫が凝らされていて素晴らしい楽曲ということがわかります。ちなみに、作曲はもうハロプロのお馴染みになりつつある、Shusuiさんですね。お洒落な楽曲が多い印象です。「涙のヒロイン降板劇」とか「Future Smile」とか「G.O.A.T.」とか。

 

2.歌詞/キラーパート

作詞は西野蒟蒻さんで、こちらももうかなりハロプロではお馴染みです。

特に解釈が難しいという部分もなく、「チャンスを手繰り寄せて、目標を達成する」ということを歌っていますね。スパイダー=蜘蛛にかけて、「赤い糸」とか「包囲網」とかという単語が使われています。ほかにも端々に蜘蛛を連想させる言い回しは使われていますが。恋愛を直接的に表すような単語はあまり出てこないものの、それでも読み替えようと思えば、「計画的に高嶺の花をオトす」という風にも読み取れます。

でも、なんで「ベイビー」なんですかね。愛らしい人物を指す「Baby」でもありながら、「ベビキャメ」というところともかけているんでしょうか。特別、「幼い」という意味では使われていないように思いますが。

ベビキャメは特にEメロのラップでフィーチャーされていて、とても良い味を出していますが、中でも

いまどき 全部情報戦

の『全部』の発音が曖昧なのがいいですね。『でも』に聴こえます。その後の『want you know』もどこか舌足らずで可愛いです。声音はとても大人びているのに、不思議です。

腐らず Routing working

のところも可愛いポイントが高めです。

あとはラップパートではありませんが、大サビCメロの

ベイビースパイダー

の声が幼くて可愛すぎる。それまでの低めの歌声から打って変わって、「らしさ」が出てますよね。これだからアイドルって面白い。

 

そして、私は真琳ちゃん大好き人間なのですが、この曲の真琳はとても良い。英語の発音の良さが逆にフックになっているんですよね。中でも好きなのが、2番Aメロの

入念にシミュレーション 難攻不落でも

はこの曲で1番の大好きポイント。『シミュレーション』の発音が良すぎて、もうそれだけで音楽になっている感じがします。『難攻不落』の『ら』も素敵すぎ。淡く渋味の効いたお洒落な歌声がたまりませんわ。

落ちサビC'メロの

(ベイビースパイダー 君も)

の『ダー』の発音も素敵すぎます。なんて品。甘い、甘すぎる。めちゃくちゃいいウィスキーボンボンみたいな声ですよね。まぁ、控え目に言って、最高ってこと。

 

あとは繰り返しになりますが、出だしのA-1メロが好きなのですが、ここを歌っている瑠乃ちゃんがまず完璧なんですよね。

欲しいものばかり 溢れてる この街

そして、結心ちゃんの1番Dメロで現れるお得意のウィスパーボイス『ベイビースパイダー』も言うまでもなく良いのですが、この楽曲のラストを飾る瑠乃ちゃんの

ベイビースパイダー

もいいんですよね。なんていうか、ちょっとイタズラ心があるというか。儚いだけじゃない、お洒落さが滲み出て、これは瑠乃ちゃんにしか出せないセンスだな、と。やらされてる感がないんですよね。しっかり瑠乃ちゃんの中から出てくるニュアンスなのが良い。

と、そもそもソロパートがあまり多くない楽曲ですので、これくらいにしておきましょうか。

 

3.最後に…

時間の制約が主たる要因ではありますが、楽曲の端的さを模範としてこれくらいで終わりにしようと思います。いつもは8,000字以上は書いているので、今回は3,000字くらいですから半分程度ですかね。まぁ、たまにはこういうのもいいでしょう。

とりあえず書いたという事実が重要なのですよ。こういうのは。

にしても、本当にいい曲だなぁ。つばきファクトリーに似合ってますよね。一概にお洒落と言っても、アンジュルムであればギラっとしたモード系のお洒落さで、Juice=Juiceであれば濃厚でゴシックなお洒落さ、みたいなイメージがあります。実際にそういう衣装を着ているわけではないので、本当にイメージでしかないのですが。対してつばきファクトリーのお洒落さって、エレガント系みたいなイメージです。ふんわり系もいけますが、やはり気取り過ぎず、どこかナチュラルで、でも圧倒的に軽やかで美しい。そんな感じです。なので、この「ベイビースパイダー」のお洒落で軽やかで濃縮された感じはぴったりなのです。

さて、そろそろ寝る時間になりました。疲弊した脳味噌に鞭を入れるためにチョコを食べ過ぎました。これは明日肌が荒れるし、胃がぐしゅぐしゅするな。でも、今日もこうして文章を書けたからいいんだ。これで私は幸せ。

それではおやすみなさい。ベイビー、スパイーダ♪

松永里愛バースデーイベント2024@一ツ橋ホール 2024.07.16

いやぁ、運良く1部も2部も当たりました。会社も休みを取り、参戦しました。実を言えば、ずっとハロプロのファンクラブには入っていなかったので、バーイベに参加するのは初めてだったんですよね。フットボールアワーの岩尾さんがファンクラブに入ったとお聞きしたので、私も観念しました。やっぱりバーイベには行きたいですからね。あとは、個人的な理由で、体調が良い時期があったということもあります。それまではなかなかコンサートに行く元気がでない日々が何年も続いていたのですが、ようやく私にも多少の元気が戻ってきました。体調が悪くなる以前は、遠方で暮らしていたり、学生の時はお金がなかったり、といった理由でファンクラブには入っていませんでした。

と、そんな身の上話はこれっきりにして、とりあえず今日の素晴らしいライブについて書いていきましょう。

 

 

まずはセトリと、一筆を添えたものから紹介していきましょうか。

今回のバーイベでは、「歌詞に注目してほしい」とのことでしたので、「あぁ、これは里愛ちゃんっぽい歌詞だなぁ」というところを各楽曲で抜粋しています。見つけられない曲もありましたので、それは悪しからず。プラスで、楽曲の雑感も付け足せるところは付け足しています。

 

ameblo.jp

※歌詞に注目してほしい旨が記載されています。

 

1.セトリと雑感

・:里愛ちゃんらしいと感じた歌詞

〇:雑感

 

第1部

M1.限りあるMoment
・前を向き鍛錬 誰かきっと 君のことを気づくよ
・自分のため生きる それで誰かにも勇気届けられるなら
 死ぬ気で生きたい
・限りあるMoment 命ごと燃え盛れ
 めぐり逢う接点 大切に育てたい
 限りあるMoment 熱量で突き進め
 諦めず鍛錬 やり抜いたって言い切りたい それだけ
・限りあるMoment 仲間から受け継いで
 背負ってく信念 精一杯繋ぎたい
〇厚みのある歌声(ここ1年くらいの進化)。

M2.抱いてHOLD ON ME!
〇マイナーな曲調とラップ。メロウな旋律が似合う。

M3.愛してナンが悪い!?
・単純明快がかっこいいじゃん Simple is best!
 天真爛漫が演じきれない 大根アクトレス
〇ダークな音像とラップ。細かいリズムもぱっきり。

M4.Next is you!
・「あなたらしさ」って何だよ 誰が決めるんだよ
 流行の服に着られちゃ意味がない
・ふくらはぎバリ筋肉って努力の証だい(グループでのキラーパート)
・辛い時はみんな同じ 声援が君のパワーとなる
〇持ち曲だけあってめちゃくちゃ盛り上がる。

M5.ハデにやっちゃいな!
・一度きりなんだって? 青春のフロア
 見せてやりたいじゃんね 妥協はできない
・見つけた気になって 浮かれた「らしさ」が
 あした古かったって そんなの知らない
 また 変わって 変わって 変わったって
 それはそれで 私のストーリー

M6.Wake-up Call~目覚めるとき~
・心の真ん中覗けば 完全オリジナルの小宇宙
・自分を着替える時だね 何度だって生まれ変わろう
・人生を楽しむ時だね 太陽はこの心の中
〇一番の盛り上がり。

M7.Take off is now!
・何かがパッと破れ 視野がドバッと広がった
 胸がスキッとしたわ 頭もなんか軽い感じ
〇ひなフェス以来か。厚みと表現が増してる。

MC 人参の好き嫌いをなくす

M8.意識高い乙女のジレンマ
・今だけの感情 逆に貴重でしょう
 青春の有効期限 どう過ごせばいい?
〇リズムが細かくて里愛ちゃんに合ってた。
 ファルセットも最高の出来。

M9.ふわり、恋時計
・全編を通して歌詞が優雅で美しい
〇柔らかい歌声もまた素晴らしい。
 純文学が好きな里愛ちゃんにぴったりの歌詞。

M10.Uraha=Lover with 川嶋美楓
・ドラマチックは要らない 君と私 二人きり
 それだけでよかった それだけでよかった
〇みっぷるも歌いやすそうな選曲

M11.小生意気ガール
・give me your love
 なんてストレートつまらん
〇2部で明らかになるが、可愛いチャレンジ枠の曲。

M12.Good Boy Bad Girl with 川嶋美楓
〇みっぷるとの掛け合いが楽しい。

M13.気高く咲き誇れ!
・花ざかりな瞬間 泣いたり笑ったり
 ぜんぶ糧となり 一瞬でほころぶものだ
・つまりは結局 自分次第だろう
 気高く咲き誇れ!
・つまりは結局 実力だろう
 気高く咲き誇れ!
〇ラップ、三連符完璧。

M14.ラヴィ・ダヴィ
〇軽やかに、かつキメるところはキメる。
 落ちサビえぐかった。

M15.Happy大作戦
・時間は戻らない だから先へ進もう
 両手いっぱい 夢を詰め込んで
・育もう かなり本気で
 後輩や仲間たち 文化継承 共有しよう
・君も私もあの子も 違うんが個性なんだよ
〇幸せな空間。良いライブだった。


第2部

M1.明晩、ギャラクシー劇場で
・伸って 反って シューティングスター
 アクターは銀河メンタル
〇セリフも完璧で意外と似合う。

M2.純情エビデンス
・昨日なんて関係ないわ 未来向かって OH NO BABY
 愛を語って意味ないわ でも語るの OH NO BABY
〇1人でも見せ場を作り続けられる力。

M3.抱きしめられてみたい
・全編通してストーリー展開のある歌詞
〇落ちサビのウィスパーボイスも完璧。

M4.大人の事情
・これも役柄のはっきりした歌詞
〇NEXT YOUの強さを感じるパフォーマンス。

M5.三回目のデート神話
〇ハイテンポでも縒れることのないリズム。

M6.ミステリーナイト!
・少し乱れた洋服だって 汗で乱れた口紅だって
 全部私の一部なの 一つ残らず私なの
〇怪しい音像が似合ってる。

M7.愛・魔性
〇サビの咆哮と、艶やかなダンス。

MC.菅井先生から「可愛い曲もできないとダメよ」と。

M8.もしも…
〇イントロで女性の悲鳴。
 可愛いもできる。実際、声もきゅるきゅる。
 宮本先輩、稲場先輩を降ろしてた。

M9.デート前夜狂想曲
〇トンチキ的な可愛さもいける。
 でも、リズムはバチバチ

M10.ブギウギLOVE
・一目惚れかも? 今夜 天国へ連れてってくれてもいいわ
〇一気に厚みのあるお洒落な声に。この振れ幅よ。

M11.忘れてあげる with 川嶋美楓
・これも深い恋愛の歌詞
〇みっぷるの伸びやかな歌声を支える里愛ちゃんのしっとりボイス。

M12.ジェラシー ジェラシー
・私の努力よ 私讃えて
・人間 脳なんてきっと多分ほとんどMade with Jealousy
・人間 頑張る動機なんて結果やっぱりMade with Jealousy
〇エグすぎ。まーちゃん無しで1人で成立させた、って感じ。

M13.The 摩天楼ショー
・終わらない 夢のような世界
・高鳴る胸 野望が空を舞う
〇当然だけどファンクもイケる。最高のリズムで。

M14.今夜だけ浮かれたかった with 川嶋美楓
〇歌いやすさとノリやすさ重視で。
 コールが爆盛り上がり。

M15.ビートの惑星
・誰かを嫌ってみたって 幸せにも強くもなれない
・老若男女 いや! どれでもないな オリジナルのyou
〇多幸感が溢れすぎるラストナンバー。

 

2.雑感の振り返り

まず凄いのが、1部と2部で全くセトリを変えているところです。どちらも15曲ずつでしたので、計30曲。まぁ、1ハーフの楽曲も結構ありましたので、一概に楽曲数だけでアレコレ言うわけにはいきませんが、でもいずれにせよ凄いことです。

あと、1部と2部でそれぞれポストカードが配られたのですが、1部の方には「好きな歌詞を教えてください」というメッセージがありましたので、より1部の方が歌詞のメッセージ性に重きを置いたのかなという印象です。1章で書いていて、そんなことを思いました。2部の方が楽曲の世界観に入り込む系の歌詞だったり、音楽面にフォーカスされていたような気がします。

補足ですが、1章で抜粋した歌詞に関しては、後でそれぞれの楽曲を見ながら引用したものですので、実際には1ハーフだったので「そこ歌ってないよ」というところもあると思います。が、それは大目に見ていただければと思います。

今回のセトリは割と最近の曲が多い印象でしたね。古い曲で言うと『抱いてHOLD ME ON!』あたりで、次点だと『The 摩天楼ショー』とか『ミステリーナイト!』あたりになるんでしょうか。あ、『もしも…』もモベキマスだから結構古いのか。ちゃんとは調べていませんが、こぶし・つばき以前の曲だとその辺の感じだと思います。あとは、各グループからバランス良く選んでいる感じですね。℃-uteBerryz工房といった先輩グループからの選曲はなく、またこぶしファクトリーやBEYOOOOONDSの楽曲もありませんでしたね。一方で、1部と2部で各グループからの選曲数をできるだけ揃えようという意図も若干感じましたね。

私の勝手な推測ですけれど、里愛ちゃんは体感型のような気がするので、実際に生でパフォーマンスを見る機会があまりなかったであろう、ベリキューやこぶしからは目ぼしい楽曲を選定できなかったのかな、という感じ……できなかった、というよりは、直近のコンサート等で生で見て印象に残った曲を選んだって感じなんですかね。ビヨに関して言えば、あれはもはや独自の境地に達した曲芸という感じもありますから、さすがの里愛ちゃんにも手に余る感じだったのでしょう。まさか大阪公演ではさらにセトリを変えて、ベリキュー楽曲を……なんてことはさすがにないですよね……やってしまえそうだから、恐ろしいですが。

「うわ、そんなマイナーな曲やってくれんだ!すげぇ、ハロヲタだな」という感じではないですが、「里愛ちゃんがそれやってくれたら絶対ハマるに決まってんじゃん」という曲が多い印象でした。

さて、雑感に関してはそんなところでしょうか。

 

3.全体的な感想

まず、改めて言わせてください。めちゃくちゃ凄いライブでした。里愛ちゃん、こんなところまで来てたか。なんとなくですけど、ソロパフォーマンスを見ると、「あぁ、大丈夫かな。頑張れ……うん、頑張ってる!偉いね!可愛いね!」と保護者目線になるパターンがあると思います。もちろんそれはそれで1つの楽しみ方ではあるとして。でも、今回の里愛ちゃんはもうそんな感情、微塵も感じさせてくれませんでした。強いて言うなら、『もしも…』とか可愛い系を歌っているときに、「ど、どうなるんだ…!?」というハラハラはありましたが。まぁ、そんなハラハラさえ、ぶち壊してくれる完璧なきゅるきゅるでしたけれど。

ほかにもハロコンやLucky Fes.があったので、スケジュール的にまじで大丈夫か、ブログでも2週間前なのに何も準備していないみたいなこと言ってたし。という心配もあったのですが、もう一音目からちょっと迫力が違いました。あぁ、もうこれはハロプロで度々見かける猛者たちの仲間入りしたんだな、と思わされました。

まずは歌声の迫力。これがやっぱりこの1年で1番成長したところなんでしょうかね。1年前のバーイベには行けていないので詳しくはわからないのですが、少なくともJuice=Juiceのコンサートを見ていても感じていた部分でした。それから声音の使い分けも凄いレベルでした。特に『もしも…』や『デート前夜狂想曲』での可愛い声から『ブギウギLOVE』のシャンソン的な声音に変わったところにはビックリしましたね。『ジェラシー ジェラシー』のラップパートもかなり独自のアレンジを加えて、カッコよく仕上げていましたし、ただ張り上げるだけじゃなくて、様々なニュアンスをつけることができるようになったな、という感じでした。

ダンスは基本的に歌と両立できるようにという感じでしたが、ただ手を上げて降ろすだけでも、しなやかでかつリズミカルで、さらには指先までとても美しいという出来。指を一本ずつ畳む様も本当に芸術レベルです。あとはもう自然と、完璧な音ハメができてしまうのが里愛ちゃん。腕を「ダ!ダ!ダ!」みたいに音に合わせて引き付けたり、キックをキメたり、もうめちゃくちゃカッコよかったです。これもやっぱり『ジェラシー ジェラシー』でのパフォーマンスが思い出されますね。

ただ、そんな風に基本的には、特徴的な部分以外はオリジナルの振り付け、音ハメという感じでやってはいたのですが、持ち曲と言ってもいい『Next is you!』と『大人の事情』では結構ガシガシに踊っていました。こればっかりは気合を入れて完成度を高めたという感じなんですかね。準備期間や体力的に1公演あたり1曲しかできないという部分もあったのかもしれないです。

シークレットゲストで登場した美楓ちゃんですが、これがまた可愛くて。正直を言えば、里愛ちゃんが本当に隙のない圧巻のパフォーマンスを見せつける一方で、みっぷるは「大丈夫かな……がんばれ……!」という心境で応援してしまいました。主役の里愛ちゃんを引き立てるために控えめにパフォーマンスをしていたというところもあったかと思いますね。ただ、それでも要所要所ではやはりその空間を切り裂くような圧倒的な声質の良さは感じさせてくれました。ソロパートでも申し分なかったですが、ユニゾンでは里愛ちゃんが下からがっしりと支えてくれるので、そこに乗っかる感じでかなり良い音を響かせていたように思います。

1部、2部ともに参加しましたが、それぞれに良さがありましたね。ちょっとどう言葉にすればいいか考えたのですが、上手い言葉が見つからず。

1部は前半でめちゃくちゃ盛り上がったという感じがありましたね。『Next is you!』や『Wake-up Call~目覚めるとき』では会場がぶちあがっていました。対して、2部ではMCからの『もしも…』、そして『ジェラシー ジェラシー』で悲鳴が上がっていました。この辺りはちょっと異様な盛り上がりでした。その勢いのまま終演したのもあってか、2部が終わった後は、かなり長い間拍手や歓声が鳴りやみませんでした。良いのか悪いのか判別しかねますが、スタッフの人によるお見送り会の案内にも歓声が上がる始末でしたからね。相当盛り上がっていたように思います。

と、そんな感じで全体の感想でした。

 

4.最後に…

まだまだ書き足りないという感じもあるのですが、とりあえず今日はこれくらいにしておきましょう。また何か思い出したら書き足します。日付も変わってしまいましたしね。明日は仕事があるわけですから。

最後に繰り返しになりますが、本当にすごいライブでした。より一層、里愛ちゃんのことが好きになりました。普通にソロライブやってくれないかなぁ。佳林ちゃんみたいに。みんなが里愛ちゃんの凄さに気づいてくれればいいのに。こんなこと言っては何ですが、Juice=Juiceの楽曲だけに限らず、今日は色んなグループの楽曲をやりましたが、結構な完成度でしたよ。てことは、他のグループのヲタが見ても、きっと里愛ちゃんのことを好きになれるはずなんです。なので、ぜひぜひ皆さん、里愛ちゃんを応援していただければと思います。マジでエグいですから、里愛ちゃん。

さて、もうだいぶ眠いのでこれくらいにしておきましょう。今日はよく眠れそうです。明日からも頑張る活力をいただきました。しばらくは今日のパフォーマンスを頭の中に思い描きながら、また里愛ちゃんに会える日を待ちたいと思います。それでは。

 

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