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【初お話し会】宮本佳林「2024.5.22 2nd アルバム発売記念 ミニライブ&お話し会 @錦糸町PARCO TOWER RECORDS」

宮本佳林ちゃんの2ndアルバム発売記念のミニライブ&お話し会に行ってきました。

Juice=Juice時代に何度かリリイベの握手会には行った記憶がありますが、それも遠い昔の話。個別握手会とかしっかりとした接触系のイベントは苦手なので、ずっとずっと行っていなかったのですが、このブログの過去の記事を見ていただければわかるように、ここのところ佳林熱が高まっていたので思い切りました。というわけで、厳密には「初」ではないのですが、しかしながらほぼ「初」みたいな心境で、今回のお話し会に参加してきました。

そんな私にとって個人的に特別な日…もちろん、アルバム発売日でもあるので、佳林ちゃん的にも特別な日であることに間違いはないのですが…そんな日の感想をだらっと書いていこうと思います。

 

 

1.ミニライブ前の私的日記

佳林ちゃんのリリイベ行きたいなぁと思いながら、日々をなんとなしに過ごしていたら、「5/22(水)の19:00~に錦糸町で」という何とか希望が見えてきそうな条件が。幸い、私のいま所属している部署はそこまでハードワークということもなく、またある程度自分で裁量を持って働ける職場なので、数週間前からしっかりと予定を立てて上手いことやりました。

仕事をテレワークにして、8時から勤務を開始して、既定の時間だけぴったり働いて勤務終了。テレワークをするときには、あらかじめ上司に「〇〇と、△△をやります」と業務内容を申告するのですが、きちんと事前に準備をして、ある程度成果をまとめられる算段を事前につけておきました。そういう小さな積み重ねをしっかりやったからこそ、こうして佳林ちゃんに会いに行ける。がんばった自分、偉い。というか、頑張らせてくれる佳林ちゃん、ありがとう。社不の私が曲がりなりにも社会で労働力と見なされているのは、佳林ちゃんが元気とやる気をくれるからです。おかげできちんと税金も払って、みんなの役に立てているし、自分にも生きている価値があるのかもしれないと思えています。

そんなこんなで自分で決めた定時に「やっほー!行くぜー!」と自宅を飛び出し、電車に飛び乗りました。

そして錦糸町タワレコに到着したのが、17時半過ぎくらい。お店に入ってまっすぐ行ったところで特別販売所があり、早速アルバムを購入しました。それにしても素敵なジャケ写ですよね。これは部屋に飾りたい1枚。ミニライブの優先券は100番以降でちょっと後ろかな、と思いましたが、盛況で何より。それにおそらく17時半に仕事を終わらせている私は世の中的には結構早い方なのかなとも思います。とりあえずは満足の行く番号ではありました。

とりあえずの第一関門は突破できたので、そこからは自由時間。仕事が順調だったので隙間時間で調べた「麺魚」というお店に。どうしてかはわからないのですが、錦糸町ってなんか海鮮系が強そうなイメージがあるんですよね。なので、この真鯛ラーメンのお店はとても気になりました。駅から歩いて5~10分くらいのところなので、時間的にもちょうどいい。特製濃厚真鯛つけ麺を食べましたが、これがなかなか美味しい。一口含んだ瞬間にとてつもない魚のエキスが。そして味はけっこうしょっぱめ。麺は太く、柔らかく、瑞々しく。つけ麺もつけ汁がかなり多めでしたので、最後まで冷めづらく、かつ「足りないな」とならず、とても満足できる一品でした。特製なので、半生のチャーシューや味玉、それからチンゲン菜?も沢山入っていて、かなり贅沢でもありましたね。これで1350円は安い。ラストはスープ割でつけ汁も楽しみ…ご馳走様でした!

ラーメンを食べた後も少し時間があったので、ちょっとした野暮用が片付くか、街をふらふら。黒いトートバック(ちょっとだけ良いヤツ)が日焼けして色落ちしてきたので、黒染めし直したいなぁと思っていたのですが要領を得ないので、色々調べたりユザワヤに行ったりしましたが、これはなかなか片付かなそうですね。ほんのワンポイントなのですが、白い刺繍があるため、染料を溶いたバケツに放り込む方法は取れなさそうというのが難しい。一応、家の近くの仕立屋さんみたいなところに電話もかけてみたのですが、そういうサービスはやっていないみたいで。最終的に、黒染めのスプレーをAmazonで購入して、公園かどこかで黒染めチャレンジをすることにしました。

と、そうこうしているうちにミニライブの時間がやってきました。

 

2.ミニライブ

スタッフの人(おそらくは事務所の人ですかね)の完璧な煽りからもう最高過ぎました。

私はどちらかと言えば「在宅」の人間なので、錦糸町に関するお話は初耳でしたが、昔は違うところに立派なイベントスペースがあったそうです。ステージも高く、あまりに立派なイベントスペースだったので、「ライブハウス錦糸町」と呼ばれていたくらいだったそう。そこが取り壊されて、しばしの空白期間があった後、今はこの錦糸町パルコのタワレコにまた素敵なステージが。あの頃よりは若干規模も小さくなったようですが、それでもCDショップなのに、CDを置いていないこんな素敵なイベントスペースがあるなんて、本当に素晴らしいこと。今日はここをライブ会場さながらに、アルバムの発売記念(まさに今日!)を祝うためにも最高に盛り上げましょう!という意のアナウンスがあり、スタッフの方の声にも強い熱が込められていて、もうその時点で上がりました。

SEがかかり、ヲタのクラップが始まりを告げます。ぎゅうぎゅう詰めになったライブハウス錦糸町は、もうすでに凄まじい熱気。館内全体の空調が統一されているからであろう、このライブハウスには貧弱すぎる冷房によって、すでに私も汗ダラダラ。しっかりとした間の後、白く美しい、妖精のような佳林ちゃんが登場します。

アルバム発売前日、すなわち昨日MVが公開された『ポラリス・コンパス』の天女のような衣装に身を包んだ佳林ちゃんの、なんと優雅なお姿。そして、柔らかな笑みを浮かべたまま、最初の曲はやはり『ポラリス・コンパス』。100番台の優先券だったので、結構後ろかな、と思っていたのですが、いざ佳林ちゃんが現れるとあまりの近さに脳がバグったかと思いました。いや、確実にバグっていた。内心、うわあああああ、となりながら、佳林ちゃんの柔らかな歌声に身を預け、ゆらりゆらりと揺れていました。落ちサビのスネアのロールがとても好きなんですよね。楽曲が1番盛り上がるポイントで、佳林ちゃんの透き通る歌声が、もう。あぁ、最高でした。

お次は『ヴァンパイア』。これはもう盛り上がりましたね。声のレンジが佳林ちゃんにぴったりというのもあって、ただテンション高く盛り上がるだけでなく、佳林ちゃんのピュアっピュアでクリーンなハイトーンボイスも楽しめる1曲。ヲタのコールにも熱が入り、またライブハウス錦糸町では生々しい反響の仕方をするんですよね。

MCではアルバムジャケットの話を。小学校に入学する頃からピンク色が好きで、当時は珍しかったピンク色のランドセルをねだって買ってもらったという話がありました。お母さまからは「6年生になったときも絶対後悔するなよ」と念押しされたそうですが、結局6年生になって卒業したタイミングでも、ピンク色にしたことは後悔しなかったそう。それからコピンクちゃんをやるようになって、ファンからもピンク色で応援してくれるようになったのでずっとピンクが好きだったわけですが、Juice=Juiceではブドウ色、もとい紫色がメンバーカラーに(担当フルーツのことは書くなよ、と佳林ちゃんに言われましたが、書いてしまいました…ごめんなさい)。でも、結局、紫色も好きだし、ということで今回のアルバムはそんな思い入れのある2色をベースに作り込ませてもらったそうです。楽曲たちも、自慢のシングル曲から大好きなカバー曲、そしてコピンクの作家陣で作ったアツい新曲、というエモエモな内容になっています。結構すごいアルバムですよ、これは。別途、レビューもしたいですね。何とか時間を取らねば。

そして、MCの後はまさかの『Lonely Bus』。衣装が天女のような長い袖がついてフリフリしたものだったので、結構ダンスが激しい『Lonely Bus』はやれるのかという感じもありましたが、見事に袖を捌きながら思ったよりもテキパキとダンスをされていました。やっぱり何回観てもこの曲のパフォーマンスはすごいなぁ。ステージがそこまで高くはないですし、フロアもフラットだったため、ほとんど顔くらいしか見えなかったのですが、ターンを決めたり、さっと流麗に腕を回し、顔の前で指先をぱっとしならせるフリはその近さもあってとてもよく見えました。繊細ですごい。やっぱり佳林ちゃんはすごい。

お次は『パラレルハート』、そして『愛しあわなきゃもったいない!』。どちらも暖かく元気や癒しを貰える楽曲ですね。この辺りはもう私も汗ダラダラになりながら、音楽と佳林ちゃんの美声に身をゆだねていました。コールもダンスも苦手なので、手は膝上で組んだままでしたが、ちゃんとノっていましたよ。佳林ちゃんが下手、上手と1番、2番に分けて寄りながら歌ってくれるのが嬉しくて。何回か本当に目が合ったような気がして。「あ!これがみんなが言ってるやつか!自意識過剰でもなんでもない!これは目が合ってる!」とついつい自意識過剰になってしまいました。本当に合ってるといいな…だって、ライブハウスとかと違って、フロアもめちゃ明るいし…見えないってことはないと思うんだ…そうだよね…そのはずだよね…

そして再びMC。お次はアルバムの名前について。キラキラした名前が良くて、最初は星の名前で考えていたそう。デネブ、と考えたようですが、そしたら次はアルタイル、ベガと続けて最終的に夏の大三角形を作らなきゃいけなくなりそうだし。と、一旦却下。次に、ミラという明るく、脈動する星を考えたそうですが、この脈動は寿命末期を示しているらしく、すでに爆発してなくなった星を名前にするのはどうなんだろうと、これも一旦却下。それから何の曲だったかは佳林ちゃんも忘れたようですが、レコーディング中にふと「スパンコール」という単語が頭に浮かび、レコーディングブースから出るなり「スパンコールがいいかも」とスタッフに言ったそうです。そして実際に「スパンコール」という単語を調べてみると、英語にはそういう単語はなく、本来は「Spangle」であることがわかったそうですが、そこはもう造語でいいかということで「Spancall」というタイトルになったそうです。Spangle Call Lilli Lineというバンドも「スパンコール」と読ませていますしね(これは私の勝手な補足)。造語ではあるものの、「Span」というのは「合間」という意味でもありますし、そんな生活の「合間」に宮本佳林の音楽を「Call」=「呼び出し」てもらう。そんな風に捉えることもできるじゃない。と、ありがたいお話を頂くこともできました。こういう話が聞けただけでも今日は来てよかった。

最後は全員で団結して…と煽りがあったあとで『ソリスト・ダンス』。この曲は本当にコールが楽しい。私は恥ずかしくて声を出せないけど、みんなが「おーい、おーい、おい、おい、おい、おい!」と叫んだりしていると、私も幸せな気持ちになります。まさに会場が一体となった瞬間。歌詞は前向きなようで実際はちょっとだけ寂しい感じもあるのですが、コールもあってか不思議とこの曲は会場全体の心が繋がる感じがあるんですよね。今はみんな「佳林ちゃん」というハブに向かって集まってきているけれど、明日からは、いや数時間後にはみんなバラバラになって別々の人生を生きていく。だからこそ、今だけは精一杯に気持ちを繋げよう。そんな心持ちのする楽曲です。

いやぁ、楽しいミニライブでした。

最後には会場の前方の人にしゃがんでもらって、後ろの人にまでご挨拶。そして、たっぷりと時間を取って、全員と目を合わせながら手を振ってお別れ、という感じでした。

 

3.お話し会

そして、ドキドキのお話し会。来たことを既に後悔しながら列に並びました。

まずまともにコミュニケーションは取れないでしょうから、言うべきことだけを言おうと心に決めました。まずミニライブが良かったということ。次にツアーにも参加して、それもすごい良かったということ。それから「おじぎでシェイプアップ」の頃からのファンです、ってこと。正確には「おじぎ」のDVDを舞台の数年後に中古で購入して、そこから佳林ちゃんの存在を知って、なんやかんやと名前だけは知りながら、本格的に推し出すのはJuice=Juice結成くらいのタイミング、いやもう少し経った『裸の裸の裸のKISS』くらいなんですが、まぁ、広い意味でのファンになったのは「おじぎ」ですからね。嘘ではないです、嘘では。

これだけのことを何度も何度も頭の中で反芻し、もう並んでいる段階から、近い、近すぎる。と脚が震えていました。そして、いよいよステージ前の階段。もう階段からほぼ落ちそうになりながら、ついにもう前の人が佳林ちゃんと喋っているところまで。うわ、近すぎる。ちっちゃい。可愛すぎる。正直、私の最後の記憶は、この前の人と佳林ちゃんが喋っているところでした。もう自分の番になったら、何が何だかわかりません。たぶん頭がイカれていると思われたでしょうね。脚もガタガタ、手もプルプル。薄っすらと自分の喋っている声が脳にリフレインしてきましたが、気が付けばもうパルコのエスカレーターに乗っていました。

エスカレーターではもうやばかったです。緊張が解けたのか、余計に全身が震えだしました。真冬の根室にタンクトップで行ったみたいに体が震えていました。駅のホームで電車を待ちながら、「なに喋ったっけ」と思い出すと、不鮮明なスクリーンショットみたいな佳林ちゃんの笑顔と、自分の間の抜けた声。ふいに吐き気が襲ってきて、地面に座り込みそうになります。何とかこらえて、震える体を抱きかかえ、また少ししてから記憶を辿ってみると、やはり吐き気が。なんだこれ、どういう症状?可愛すぎると気持ち悪くなるのか?そこからはもう何も考えないように、YouTubeで令和ロマンの「セカおじ」企画の動画見ていました。あぁ、落ち着く。

これが恋、恋煩いさ。ってことなんですかね。三十にして?アホらし。とは思いながらも、確かに初恋くらいの衝撃はありましたね。個人的な関係性を深めたいというような恋愛感情ではないにせよ、心が浮足立ち、血沸き肉躍るってこういうことかもな、って。遅れてくる筋肉痛みたいに、年のせいで、終わってから武者震いと緊張による吐き気がやってきたってことなんでしょうか。とにかく人生トップレベルで、なんかおかしな状態に追い込まれていましたね、勝手に。

 

4.最後に…

と、訳のわからない話になってしまいましたが、ミニライブもお話し会も、錦糸町という街も、すべてが楽しい1日でした。もう仕事のことなんて何も覚えていないくらい、濃密な1日でした。これからも佳林ちゃんを応援していこうと思いますし、またアルバムのレビューもできたらなぁと思っています。

これから毎日しっかりとアルバムを聴き込んで、佳林ちゃんとともに生きていくぞ!