ざっくりと全体の感想
段原瑠々リーダー体制での初ツアー、そして武道館となった本公演。「オリメンがいなくなって大丈夫か?」という不安を他所に、彼女たちは新しい体制でも完璧なJuice=Juiceを魅せてくれました。Juice=Juiceは「音楽とともに歩む」という言葉がぴったりで、音楽はもちろん、メンバーもスタッフも、そしてもちろん観客も誰も置いてけぼりにせず、しっかりと手を引いていってくれるような存在です。そのことを再認識した公演でした。
少し違うグループの話をしますが、前日のBEYOOOOONDSの武道館公演と比較すると、彼女たちはやはり「エンターテイナー」という言葉がぴったりだと感じました。対して、Juice=Juiceは「パフォーマー」という感じでしょうか。どちらの武道館公演も違った良さがあり、またハロプロとして共通する魂もありましたね。その中でも私が特に違いを感じたのは、公演に対する目的意識かな、と。
比較という形の方がわかりやすいので、あえて比較してみますが、ビヨはある意味での「過去との決別」という目的意識があったように見えました。主力メンバーの卒業があり、しかもその主力メンバーが違うアイドルのオーディションで注目を集めているという事実。残されたメンバーたちに対する評価、不安。グループ内でどのようなことが持ち上がっているのかまでは想像なのですが、色々な葛藤があったと思います。人員、役割的な問題で封印せざるを得なかった主要楽曲たちもありましたし、では、そのお家芸がない中でどれだけ素晴らしいステージにできるか。また、新メンバー補強のオーディションも始まっている中で、このオリジナルメンバーでの武道館公演がラストかもしれないという焦燥感。そういう様々なものを引き連れつつ、何とか新しい自分たちの「価値」を世界にぶつけてやろうではないか、というそんな強い「気概」が感じられました。もっと大胆に「目にもの見せてやる」という「怒り」と言ってもいいかもしれません。まぁ、ビヨの子たちは紛れもなく「優しい世界」を作り出してはいたのですが。
対して、Juice=Juiceはどのような目的意識を持って、この武道館公演に臨んだのか。ビヨが「過去との決別」という角度とするならば、Juice=Juiceは「過去からの継承」という方に強い印象を受けました。セットリストだけを見ると、オリメン5人時代の楽曲は、『地団太ダンス』を抜いて1曲もパフォーマンスされませんでした。そういう視点で見れば、「過去=オリメン時代との決別」とも捉えられそうなのですが、それでもなぜか私は「いや、むしろ過去(=オリメン時代)を継承しすぎだろ」という感じがしたのです。「パフォーマーとして、会場全体をしっかりと引っ張っていく」という地肩の強さが、まんまオリメン時代のJuice=Juiceだと思いました。ビヨが「エンターテイナーとして、会場をあるときは軽快に回して、あるときは底の方から突き上げる」ようなタイプであることに対して、Juice=Juiceは丁寧に楽曲を積み上げていって、最後には誰も到達できなかった波の頂点に到達しているという感じです。
不思議とJuice=Juiceからは、「新体制になった私たちは、もはや伝説となったオリメンたちの幻想を打ち砕くに至る」という、過去に対するライバル意識のようなものはほとんど感じなかったんですよね。里愛ちゃんは「Juice=Juice OGメンバー!楽しかったですかー!?」と煽るくらいきちんとOGメンバーリスペクトしていましたし、瑠々ちゃんもTRIANGROOOVE"1"のときと同じ髪型をしていたりと、過去に対する愛着こそあれ、そこに「絶対負けてたまるもんか」みたいな「気概」というのはあまり感じなかったんですよ。それこそ、「いつまでもオリメン、オリメン言いやがって」とか「私たちを見くびるな」という方向の「怒り」のようなものは全くなく。
それが前日のビヨと比べると、公演序盤では「昨日の方が熱量が高かったかも…」と一瞬感じるところでありながら、終盤には「なるほどね。JuiceはJuiceだったわ」となったところでした。
「オリメンたちは素晴らしい」という大前提のもと、それをいかに引き継ぎつつ、自分たちの価値もそこに上乗せしていけるか。対抗意識というよりは歴史との相乗効果。私は最初に「TRIANGROOOVE2」というタイトルを見たときに、今のJuice=Juiceが過去のJuice=Juiceを追い越していくために、もっと「ムキ」になるのかと思っていたんですよね。「オリメンには負けねぇ」みたいな。でも、Juice=Juiceってそう言えばそんなグループじゃなくて、もっと儒教的と言えばいいんですかね。「親を大切にしろ」とか、まぁ、そういうんじゃないですけど、そんな感じというか。「先輩たちがいてこその私たち」。「いかに偉大な先輩方から何かを引き継いでいけるか」。「私たちらしさも大切だけれど、それは先輩たちの素晴らしさをできるだけ引き継いだうえでのこと」。みたいな雰囲気があります。
だからなのか、公演全体を通して、すごい丁寧な印象がありました。もちろん熱を込めて、勢いを出すようなパフォーマンスがなされていましたが、きちんと練習や研究を重ね、努力を積み重ねたうえでのことなんだなぁという感じがありましたね。同時に気持ちの持っていき方みたいなのも本当に上手で。緻密に楽曲たちを積み上げていって、最終的には音の海に溺れていくような感覚が味わえました。良い音楽ライブに参加できたという感じでしたね。
というわけで、次章ではライブの構成について喋ります。
ライブの構成
序盤はクールかつお洒落な定番曲でJuice=Juiceらしいブランディングをして、そこから先はテーマごとのパフォーマンスへ。キュートブロック、アクティブブロック、パッショングループと次第にテクニカルな領域から熱量が支配していく領域へと。
その大まかな構成はホールツアー中と変わりませんが、各ブロックではホールツアーから追加で他の先輩グループたちの名曲をカバーしたり、最後には絶対的に盛り上がる『Fiesta! Fiesta!』が満を持して登場。セトリだけ見れば、「まぁ、良いんじゃないですか。盛り上がるでしょうし」と上から目線な感想が湧いて出てきますが、実際に目の前で観るとちょっと度肝を抜かれます。
ただ「良い曲」を「上手に歌う」というだけではない、何かもっと根源的な「音楽を楽しむ」というのが彼女たちの一挙手一投足、ちょっとした声の響き方から感じられ、次第に会場が音に馴染んでいく感触がありました。例えば、何かきっかけのキラーチューンがあって、そこを機に会場のボルテージが爆発するとか、そういうんじゃないんです。段々と徐々に、よくわからない小さなパワーがちょっとずつ積みあがって、気が付けば大きな渦が発生しているような感覚。個人的には『情熱エクスタシー』とかに凄いぐっと来たんですが、会場全体で考えると『情熱エクスタシー』もその一連の盛り上がりの中での1つの波の頂点にしか過ぎないというか。そして、圧倒的な確信を持って、ラストの『Fiesta! Fiesta!』にバトンを託すという流れがあるように見えました。
会場の照明や特殊効果の役割も大きかったですね。開演する前から「あれ、眼鏡曇ってるかな」と思う程の濃密なスモークが焚かれ、要所要所でド派手なレーザー照明が繰り広げられていましたし、なんと言っても『Fiesta! Fiesta!』での連続炎。もちろんアンコールも楽しみましたが、アンコールまでノンストップで駆け抜けたこの1時間45分はステージングとして完璧でした。
このステージの異常さがよく感じられたのが『GIRLS BE AMBITIOUS』だったと思います。もちろん『ガルビー』は全員でノれて、最高に楽しい楽曲ではあるのですが、終盤にこの曲が披露されたことにより、それまでどんどんと登り詰めていた会場のテンションが相まって、普段では見られない盛り上がりを見せていたと思います。ただのドタバタソングという領域を超え、もはや「全メンバーに特徴的なソロパートが与えられた神曲」みたいな顔をしていましたよ。ぐわーっと会場全体が1つになっていく感じがありました。
そして、それに続いた『プライド・ブライト』も、「めちゃカッコイイ、景気づけの1曲」という使われ方ではなく、「メンバーの魅力が輝き出す神々しさすら感じる1曲」となっていました。この流れがあったからこそ、ラストの『Fiesta』はとんでもない盛り上がりになっていたと思いますね。
ライブの見どころ
全部と言えば全部なんですが、既にツアー中の感想で書いたところもありますし、すでにダラダラと文字数も嵩んできているので、ポイントを絞って書いていこうと思います。
※ホールツアーの感想はこちらから
まず里愛ちゃん推しの私からすると、里愛ちゃんの姫カット&高めポニーテールが可愛すぎました。当日の会場ではなかなかモニターでアップになるまでよく見えなかったのですが、モニターに里愛ちゃんが映った瞬間にすぐに心を鷲掴みされてしまいました。特に高めのポニーテールがoctpic!の頃を思い出させてくれ、なんと言うか「あの頃から凄く真っ直ぐ成長したんだなぁ」という感慨に襲われましたね。2曲目が『プラトニック・プラネット』というのもなんだかエモかったです。
が、そんな衝撃も束の間、れいれいのパーマにも度肝を抜かれました。なんて大人っぽいんだ…! 往年の金朋を彷彿とさせるような色気と湿度。歌声にも磨きがかかって、オーラまで金朋に匹敵するものがあったように思います。
そして白黒と銀の衣装がまたカッコよくて。エレガントだけれど、どこか冷たいカッコよさもあり、今のJuice=Juiceの華やかさと強さを物語っているようでした。またoctpic!の話になりますが、octpic!では黒メインで装飾に白や銀があしらわれていましたが、それを反転させたような白がメインのイメージとなる衣装。3flower加入以降のJuice=Juiceはかなり明るくなった印象があるのですが、それを反映しているようで素敵でしたね。
1曲目の『トウキョウ・ブラー』と2曲目の『プラトニック・プラネット』は、もう王道のJuice=Juiceという感じです。が、このイメージのJuice=Juiceって、オリメン5人時代にはなかったんですよね。『ひとそれ』以降に完璧に定まったJuice=Juiceのイメージです。そういう意味では、TRIANGROOOVE"2"で"1"からの進化を魅せるといううえで、この2曲はとても大切な導入であったと思います。そして、3曲目は新曲の『今夜はHearty Party』です。これも近年のJuice=Juiceが確立しつつある、シティポップのカバーという方向性をぎゅっと集めた1曲になります。今回のツアーでは、『Down Town』や『プラスティック・ラブ』といったカバー曲を披露していなかったので、この新曲がそこを補填するという意味では非常に重要でした。というようなことを、Huluで見返しながら思っているわけですが、会場で観ていたときにはもうとにかく「なんて可愛い曲なんだ!」と舞い上がるしかできませんでしたね。
3曲まで終わると、今回のツアーテーマ曲に合わせて、ロージー・クロニクルのダンスパフォーマンス。会場の2階席で観ていたら、まずロジクロのみんなが出てきたときに「ちっさ!」と驚きました。Juice=Juiceはたしかハロプロの中でも1番平均身長が高いグループですので、そことちびっ子揃いのロジクロの対比が非常に面白かったです。そして、会場ではみんな同じような衣装を着ていたので、なかなか個人を判別することができず…なので、Huluで見返してみて、改めてみんなが可愛くて素敵だなと思いました。バックダンサーを務めてくれて改めてありがとうございました。
4曲目からはブロック分けしたパフォーマンスへ。衣装もツアーで観ていた豹柄の衣装になりました。この衣装は特にアクティブチームの黄色が暗闇でめちゃくちゃ光るので、それがなんか面白くて好きです。でも、なんで豹柄なんだろう? トライアングルとかそういう幾何学的なイメージの衣装ではなく、あえて野性味溢れる、自然味溢れる衣装にしたことになんらかの理由があるのか。GPTにも聞いてみましたが、彼も関係性は見いだせないようでした。
と、話がずれましたが、キュートチームから始まり、相も変わらず「可愛い」だけでなく「上手い」と感じさせてくれるパフォーマンスですね。歌声は柔らかく、伸びやかで、それでいてシルキーな滑らかさもある。暖かな気持ちになります。特に印象的だったのは随所に見られるみっぷるの笑顔。超絶色白で和風でありながら洋風でもある不思議に可愛らしい御顔立ちの彼女が、ふんわりとにっこりと笑うだけで世界が幸福に包まれる。もちろんお顔だけでなく、禁断少女の落ちサビなんかはもう吸い込まれるようでした。
おっと、聴きながら書いていたのですが、ラストの「禁断~♪」の「ん~♪」の瑠々ちゃんのビブラートがやばくないですか。どんな響かせ方してるんだ…ちょっと怖くなるくらい歌が上手いですよね。
曲は3人での『イニミニマニモ』に移りましたが、そういえばエバちゃんとタコちゃんの髪形も素敵ですね。2人ともそれぞれ彼女だけしか似合わないような髪形をしていました。エバちゃんはマジの美形にしか似合わない攻めた前髪。タコちゃんは彼女の不思議系な感じを前面に出したユニークな髪型でした。あの髪型、なんて名前なんだろう。あんな突拍子もない髪型をしてしっくり来るのは、同じくらい中身が不可思議極まりないタコちゃんだけ。と、そんなことを書いているうちに、エバちゃんがコケました。最後のMCで『だんだん上手にコケられるようになった』と自慢していましたね。可愛いヤツめ。でも、ちゃんと映像に抜かれていてよかった。
そしてめちゃくちゃ嬉しかったのがユニット曲が、ホールツアーから1曲増えていたこと! そういう演出か!とわかったときに嬉しくなりましたね。『ライバル』はなんかエバちゃんに似合う選曲ですよね。ガキ感が愛おしいです。
アクティブブロックはとにかく楽しい。『地団太ダンス』って好きなんですよね。たいせいさんが「今まではトンチキソングみたいな立ち位置だったけど今回の地団太ダンスはかっこいいねぇ」ということを言っていたそうです。
でも、それは何となくわかるところがあり。特に、みっぷるが『そう今夜もまた』のところでがなっているのが超カッコ良かったですよね。オリメン時代は結構佳林ちゃんがなんだかんだとちょけた存在だったのもあったし、声も細くキンキンしていたのがありましたが、今は声が太い子が多いので迫力が出てきた感じがあります。
『ポップミュージック』も楽しくて幸せで、これもまたアクティブチームっぽい曲ですよね。間奏明けのれいれいの真顔が面白いんですが、それ以前に可愛すぎてビビりますね。『初めてのはずなのに』のあかりんごの低音も素晴らしい。そして続くはアクティブチーム3人による『あばれてっか?! ハブアグッタイ』は、昨日のビヨには遠く及ばな過ぎるいちかしの可愛い小芝居から始まりました。それにしてもさくらちの煽りは日に日に良くなりますね。まさか「客煽り」という何とも狭い分野で自分のキャラクターづけに成功してしまうとは。そして、いちかしの「そんなんじゃ、た↑んなぁーい↓」も可愛すぎて。
と、思っていたら狂気のバイオリンソロ。そしてラストの『ハヴアグッタイ』も完璧にカッコよかったです。
続く『This is 運命』も良かったですね。現地で聴いたときは、「かなりストイックなバンドサウンドだなぁ」と感じましたね。高音域の装飾音は少なく、その分だけメンバーの声がよく聞こえた感じがします。こぶしでカバーしていたこともあり、れいれいのことを考えるとエモいという部分もあったでしょうか。私はあまり深くこぶしを終えていなかったので、「やっていたなぁ」というくらいの記憶しかなかったので、あまり深く語ることは避けておこうと思います。
そして待ちに待ったパッションチーム。これがやっぱりエグかった。里愛ちゃんの煽りからもうアメリカンなショーを意識したゴージャスな雰囲気。『ノクチルカ』はお洒落すぎるので大好きな曲なのですが、中でもカメラに抜かれた瑠々ちゃんの真っ直ぐブレない力強い視線にやられました。『全部賭けてGo!』は出だしのみっぷるからもう最高で、2番の「熱く生きて ともに翔ぼうよ」のさくりんごも凄いカッコ良かったです。もちろん間奏明けのいちかしのフェイクも。
それからパッションチーム3人による『Va-Va-Voom』は当然めちゃくちゃ盛り上がりましたね。なんと言ってもあかりんごの迫力がちょっとレベル上がり過ぎててビビりました。瑠々ちゃんの膝立ちフェイクも初めて見るパフォーマンスで、これにもビビり散らかしました。『情熱エクスタシー』に関しては、個人的にはこの日のMVPかなと。会場で観ていたらレーザービームが激しすぎて心を撃ち抜かれました。帰って映像で観たら間奏のダンスで里愛ちゃんがニッコニコで素敵すぎました。にしても、あかりんごがるるりあいに全く引けを取らないのが、もう泣けて泣けて。すごい良い経験になっただろうし、自信もついただろうなぁ。この日を通して、あかりんごのパフォーマンスが一段と進化した。そんな瞬間を目の当たりにできたんじゃないでしょうか。
衣装を替えて『Future Smile』。このオレンジと黒の衣装、とても好きです。エレガントでありながらキャッチ―でもあり、そして何と言っても可愛い。『Future Smile』はいちかしのバイオリンのアレンジが初めて見る感じで、凄い良かったです。間奏は低~中音域の渋い感じにしておきながら、大サビでは本来の間奏で弾くメロディを歌に被せる形でした。配信だとここが少し聴き取りにくいですが、現地ではとてもよく聴こえていました。
『Never Never Surrender』から『STAGE~アガってみな~』は私の中では私の中ではJuice=Juiceの中では、Juice=Juiceっぽくないのに、Juice=Juiceっぽい楽曲という印象の連曲になります。お洒落でスタイリッシュというJuice=Juiceらしさがあるわけではないのですが、不思議とJuice=Juiceの歌声がしっかりと活きる楽曲。この2曲を聴くと、Juice=Juiceのユニゾンの強さを感じることができますね。『ナイモノラブ』は言うまでもなく、「あーたん」コールにヲタの狂気を感じますね。それとHuluの配信で観ると、なんかめちゃ濃いスモークとカラフルなライティングとスパンコールが散りばめられた衣装とが相まって、なんかめちゃくちゃファンタジーな質感の映像ですね(笑)。それとさくらちのソロパートがどれも良い。落ちサビのいちかしのソロパートも力みがなくなって良い感じです。エバちゃんのフェイクも臣下が止まりません。
そしてそして前章で書いた『ガルビー』がやってきます。配信で見ても、ヲタのコールがエグくて会場の盛り上がりが伝わってきます。ていうか、れいれいがちょけた歌い方をしているの、配信を見て気づきました。めちゃくちゃ良いじゃないですか。最後のみっぷるの煽りも良き。そんな流れでやって来る『プライド・ブライト』はまじで強すぎる。星部ショウさんのチャンネルでちょっとイジられていた、ビジョンに映し出される歌詞ももう板についてきましたね。間奏に入る直前の里愛ちゃんのダンスアレンジも相変わらずカッコイイ。そして、落ちサビの横一列に並ぶところね。
そう言えば、触れるのを忘れていたように思いますが、今のJuice=Juiceって横一列に並んだ時の説得力がハンパないですよね。もう本当にカッコイイ。こんなつよつよの子たちがこの世界に存在しているのか、って鳥肌が立ちまくります。『プライド・ブライト』だけに限らず、随所で横一列に並ぶところ……それこそ『プラトニック・プラトニック』で横一列に広がって歌っている絵面とかも本当に最強で好きです。
と、そんなことを書いていたら『Fiesta! Fiesta!』が。配信でももう歓声、というか悲鳴が凄い。特に女性の甲高い悲鳴が良く聴こえます(笑)………………はい。ここだけは、もう感想なんて書いている余裕もなく見入っていました。みんな凄かった。それでもやっぱりパッションチームの3人には魅せられましたね。曲が終わって、メンバーが捌けたあとに女性ヲタが「ヤバかったよね!」と感極まっているところも音声が収録されていて、「わかる。わかるぞ」となりました。
まぁ、正直に言えば、ここでこのライブ、というかショーは一旦簡潔という感じですかね。アンコールはもう本当にアンコールでしかない、というか。TRIANGROOOVE"1"でもずっとMCがありませんでしたが、今回の"2"に至っては、アンコール1曲目が終わるまでMCがないという。だからこそ逆に言えば、アンコール前までが本当に1つの作品になっているという感じでした。いやぁ、本当に良いものを観ました。
アンコール1曲目は『がんばれないよ』は、そこまでの熱量を残しながらも、どちらかと言えばJuice=Juiceから「今日、来てくれた皆さんへの感謝の歌を1曲。。。」という感じでしたかね。パフォーマンスで圧倒するというよりは、メッセージを感じた1曲でした。
MCはいつものJuice=Juiceという感じで、突拍子もないことを天然でする子もいれば、いたって真面目に喋る子もいるという、あれだけ完璧なパフォーマンスをしていた子たちとは思えないほどの不思議な世界観。中でもタコちゃんは始終ざわつく感じの面白さ。本当にどういうタイプの才能なのかよくわかりませんが、紛れない才能の存在を感じますね。そして瑠々ちゃんのMCは、火の演出だったり、髪型の踏襲だったりと、さすが"1"の出演者だけはあるなという感じでしたね。それにしても瑠々ちゃんはリーダーになったという気負いがあまりないのが凄いです。あくまで自然体。本当にJuice=Juiceというメンバーを信頼しているんでしょうし、もっと言えばJuice=Juice Familyを信用しているというか。無理にグループをまとめたり、ツアーを総括したりするようなこともなく、「TRIANGROOOVEの再演だから頑張らなきゃ」みたいな切迫感もなく、一途にこの機会を楽しんでいたんだということが伝わってくるMCでした。
MC終わりの『この世界は捨てたもんじゃない』はもうただただ幸せな空間。もちろん続く『Goal』も最高な空間でした。そしてただのゆめりあいヲタクなので、「みんなで歌っていこう~♪」のところで瑠々ちゃんの後ろで頬をくっつけ合うゆめりあいにきゅんきゅん。それから調教済みのヲタでもあるので「Goalが見えたと笑って♪」のところで身構えてしまいました。銀テープ、今回はありませんでしたね(笑)。予算はすべて炎で燃やしたんでしょう。
と、そんなふざけたことを抜かしている間に、楽曲が終わり、ライブは終演。タコちゃんの完璧なフェイクとともに。
前日のビヨは限界ぎりぎりまで曲やら何やらを詰め込んでいたのか、曲が終わると素早く帰ってしまいましたが、Juice=Juiceは割と余裕があったようでたっぷりとお別れの時間を取ってくれました。佳林ちゃんとかも自分のライブでは全員に向けた「ありがとー」の時間を取ってくれるので、これも伝統と言えば伝統なんですかね。良い時間でした。
終わりに
ダラダラと書くまい、と思っていたのですが、気づけばダラダラと書いてしまっていましたね。気が付けば日曜の21時半。ビヨのライブの感想も書こうと思っていたのですが、少なくとも今週末はその時間を捻出できそうにありません。まぁ、でも、序盤で色々とJuice=Juiceとの比較をしたので、それで許してもらいますかね。
最後の感想を書きながら、また好きなところを巻き戻しているのですが、やっぱりこのコンサートの個人的なハイライトは『情熱エクスタシー』と『Fiesta! Fiesta!』ですかね。本当にカッコイイし、この圧は今のJuice=Juiceにしか出せないと思いました。オリメンはどちらかと言えば、テクニックと多彩さが売りだったように思うので、この迫力は今のJuice=Juiceならではと言えそうです。過去に対してライバル意識を燃やすまでもなく、結果的には全然強みが違うグループになっていたんだなと思いますね。だからこそ、継承できるところはできるだけ継承していくというスタンスが必要なんでしょう。そのことをこのTRIANGROOOVE2からは学ばせていただきました。また一層のことJuice=Juiceのことが好きになったと思います。
さて、明日に向けて私もそろそろ布団に潜り込みましょう。それでは、おやすみなさい。