霏々

音楽や小説など

雪間草~Hello!Project研修生発表会2025 12月「Winter Wonderland!」~

 季節的には少々早いタイトルをつけてしまいましたが、今まさにうら若き幼芽が冬の気配を打ち破っておりました。そんな明るく熱いステージを観ることができ、若干気持ちが舞い上がっています。

 研修生の現場は初だったのですが、今年になってハロプロ研修生からハロヲタになってくれた友達を連れて、研修生発表会に行ってきました。友人はハロプロ界隈でも最も濃密なヲタクたちの雰囲気に少し驚いているようでしたが、それでも念願の研修生を生で観ることができ、結構楽しんでくれていました。開演前の名前を叫ぶ文化には特に面を喰らっていたようです(笑)。

 私自身は研修生に関しては、ぎりぎり名前と顔が一致するかなぁ…くらいでしたので、「吉田光里ちゃんが見られればいいや」という弱い意気込みしかなかったのが事実です。しかし、実際に懸命にパフォーマンスをする彼女たちを見て、心が揺さぶられ、同時に彼女たちの個性溢れる歌とダンスにより、しっかり名前と顔を覚えることができました。

 

 宮本佳林ちゃんの現場で馴染みのあった大坪茉乃ちゃんは前々から応援していたので、今回の公演でもしっかりと成長しているのが見られてとても嬉しく感じました。天性の明るさのようなものがあり、彼女が歌っていると会場がワントーン明るくなる感じがありましたね。現役ハロメンにもあまりいないレベルですよね。そんな明るさだけで言えば、アンジュルムっぽさを感じました。ただ、彼女の明るさはどのグループに入っても輝きを放てる感じがあり、意外と娘。に入っても「違い」を作ることのできる人材なんじゃないかとも思いますね。

 私が研修生で1番面白いなと思っているのは吉田光里ちゃんです。毎回のブログやXでのポストの面白さは素晴らしく、いい意味で1番の変人という気がしています。しかしながら、フィジカルに恵まれているであろうきっちりと鍛錬された歌やダンスは研修生の中でも目立っており、しっかりと訓練の跡が感じられます。人間性的な魅力やパフォーマンスの安定感という意味で、最もデビューの準備が整っているのが光里ちゃんですかね。一緒に見に行った友人もダンスのリズムの遅れなさなどを褒めていました。

 坂本葵花ちゃんはとにかく美人さんでした。研修生時代の江端妃咲ちゃんを彷彿とさせる天然美人感がハンパなかったです。鈴木もあちゃんと並んで中央に佇む場面が何度かあったのですが、この2人を見ていると「ハロプロも垢抜けるなぁ」と思わされますね。これだけお顔が整っていると「パフォーマンスは大丈夫か…?」と心配が自然と生まれるのですが、それを払拭するくらい歌やダンスも良かったです。まだ、他の子と違いを見せつけるほどの力強さはないかもしれませんが、妃咲ちゃんが努力を積み重ね、着実に実力を付けてきたように、葵花ちゃんもまた未来への希望を感じさせてくれます。

 石川華望ちゃんは、「は?小6ってマ?」でした。とにかくダンスに限って言えば、研修生どころかハロプロ全体で見ても、明らかに「違い」を作れる人材。こんな妖艶なダンスを踊る小学生がいて良いのか…いま、これを観ている我々は何らかの罪に問われるのではないか、と思わせるレベルでダンスが良かったです。と思いきや、歌も研修生ではトップクラスに良かったので、年齢というフックを嚙ませれば、光里ちゃんすら凌ぐほどに「デビュー確実」を感じさせてくれる子のようにも思いました。友人に教えてもらいましたが、広島から通っているそうで。いやぁ、絶対にハロプロでデビューして欲しい子ですね!

 そして、今回の研修生発表会で最も私の印象に残ったのは、根本花凛ちゃんでした。正直、発表会前は「宮﨑理帆ちゃんとちびっこ同盟過ぎて見分けがつかん…!」という感じだったのですが、パフォーマンスを見たらすぐに違いが理解できました。理帆ちゃんは歌声に世界観の深みがあるタイプ。対して、花凛ちゃんは徹底的に歌唱技術が高いという印象です。ピッチもリズムも完璧で、他の子が「訓練で何とかタイトに歌えるようになっているなぁ」という感じであるのに対して、花凛ちゃんはまだ訓練の甘さは伺えるものの、持っている音楽的なセンスが段違いでした。発声がブレない。ピッチが正確。リズムが絶対に遅れない。飄々と歌っているように思えるのに、田中れいなさんや竹内朱莉ちゃん、松永里愛ちゃんや松本わかなちゃん並みに性格な歌をうたいます。おそらくレッスンの時からその技術の高さを見抜かれているのでしょう。外せないポイントや、ハモりなどで抜擢され、そしてユニゾンなどでもちゃんと下から歌唱を支えており、研修生全体が上っ面で雑に走らない歌唱になっている要因は花凛ちゃんがいるからだろうなという気がしました。『微炭酸』では1フレーズ目を歌った子が若干走ってしまい、リズムが崩れたのですが、2フレーズ目の花凛ちゃんがめちゃくちゃ丁寧にリズムを戻し、私は思わず唾を飲み込んでしまいました。いきなりリズムを戻すのでもなく、スムーズに流れを作りながらリズムを戻していたので、「うわ、こんなことできる子がいるんだ」と度肝を抜かれましたね。あえて断言しますが、5,6年後にこの子はハロプロの知る人ぞ知るタイプの歌唱メンになっています。気持ちを乗せ、迫力を出せる、段原瑠々や筒井澪心タイプになっているかはわかりませんが、上述のメンバーのように確かな歌唱力を忍ばせる系譜にはなっているでしょう。

 大野愛莉ちゃんは、花凛ちゃんとは真逆なタイプ。粗削りだけれど、確実にヲタクの記憶に残っていくタイプです。自己紹介でも、歌舞伎の見得を切っていて、会場の温かな笑いを誘っていましたし、本当に飛びっきりの愛嬌があります。友人と話していましたが、松本わかなちゃんが上品で素敵なおばさまという達観の仕方であるならば、愛莉ちゃんは下町の気の良いおばちゃん味のある達観の仕方をしているように思いました。人に好かれるという点で言えば、研修生随一の人間力があるのが伺えます。が、逆に個性が強すぎてどのグループだったらいいんだろう? 娘。に入ってくれたら、最高に面白いなぁ、と思える逸材でしたね。

 

 触れられない子もいましたが、全体としてとてもレベルの高い研修生たちだなと思いました。何よりもちゃんと鍛錬の跡が見え、しっかりと成長している感じがあり、素晴らしかったです。ハロヲタとしてはやはり「成長」が見えることが最上の喜びでありますので、それを生々しく感じることのできる研修生は良いコンテンツだよなと改めて思いましたね。

 ロージークロニクルのメンバーも流石デビューしているだけはあるな、という感じで、ユニゾンの揃い方なんかは研修生とは段違いのクオリティを見せてくれました。ビジュアル面でも、お化粧をしっかりしていることもあって、「華があるな」と感じさせてくれましたし、これからの活躍を期待しています。

 1つ恐ろしいことがあるとすれば、これだけ素晴らしい子たちの必ずしも全員がハロプロでデビューできるわけではないということです。どれだけ才能があり、努力をした子であっても、タイミングや様々な要因の兼ね合いでデビューできないことがあります。なので、全身全霊をかけて推すということにはそれなりの恐怖感があります。

 とは言え、たとえデビューできても、何年活動できるかはわからないですし、円満な形で卒業できるかもわかりません。いつか卒業のタイミングが来てしまう。そんなアイドルの儚さを想像し、まだデビューもしていないのに何か未来を憂うような気持になります。というか、そんな話を友人としていました。「気が早いよね」と笑いあったものの、決して「気が早い」とかそういうことはなく、そういう宿命を背負って我々ヲタクは生きているんだなと思います。ましてや、アイドルになる彼女たちからしたら、それは自分ごとなわけで。どうか彼女たちの健やかな人生というのを願わずにはいられません。

 

 友人とは色々な話をしました。人生の辛いときにハロプロを好きになりがち。そんなあるあるを彼女もまた感じているようでしたが、私はその感覚が半分わかるようなわからないような。私は高校生くらいからハロプロが好きだったので、人生の辛いときにハロプロにハマったわけではありません。いや、もちろん高校生の頃から辛い時期ではありました。そして、ハロプロにどっぷりとハマったのは確かに人生のどん底だった大学生時代ではありますが、たぶん人生で最もハロプロにハマっているのは今なんです。

 では、今は人生が辛いかと言われると、これでもだいぶマシになったという気がしています。もちろんまだ苦しいは苦しいのですが。でも、だいぶマシにはなったという感覚があります。

 なので、今の私の感覚で言えば、「人生は総じて辛い。だからハロプロを好きになる」と言えるのですけれど、「そんな総じて辛い人生をマシにしてくれるのもまたハロプロである」という感じなんですね。今日は(言っては何ですが)濃いオジサマたちを研修生の現場で沢山お見掛けしました。他人の人生を勝手に想像するのは失礼ではありますし、もしかしたらディスに聞こえてしまうかもしれませんが、たぶんですけれど佐藤浩市のようなイケオジ的な方々ではないように思うんですね。全然イケていない私の将来に通ずるものがあるというか。私なんて会社では誰からも頼りにもされていないし、将来も期待されていないただのグズです。それよりはマシな人生を送ってらっしゃると思いますが、たぶん佐藤浩市ほどはイケていない。そんな方々がとにかく輝いていらっしゃったんです。それは友人も同様に感じていて。

 精一杯努力をする研修生やハロメンを応援する過程で、何か救われる気がするんですよね。確かに我々の人生は碌でもなくて苦しい事の方が多いんですけれど、その苦しさも祝福に変えてくれるような、そんな力強さがある。それがハロの現場なんだと改めて強く感じました。

 

 ハロプロの最も濃い部分を味わえるのが研修生現場。その認識はありましたが、何だか今日はそのことを強く感じました。この中からどれだけの子がハロメンとしてデビューできるかわかりませんが、これからも研修生からしっかりと応援していきたいと思います。今日はとてもいい経験ができました!

 これからもハロプロを応援していくぞーぞーぞー!!!!