霏々

音楽や小説など

つばきファクトリー 福田真琳 バースデーイベント2024 第1部@山野ホール

にわか真琳ヲタの私ではありますが、バーイベの1部に何とか当選できました。第1回抽選で1部に当選しておきながらも入金を忘れるというヘマをしてしまい、当日券での入場となりました。2部はずっと落ち続けでしたので、真琳ちゃんの人気がわかりますね。

 

セトリ・構成は以下のとおりでした。

1.冷たい風と片思い(TYPE B)

2.恋ならとっくに始まってる

3.愛おしくってごめんね

4.MC with 河西結心

5.バースデーメッセージ from 斉藤円香

6.じゃんけん大会(景品は真琳ちゃん手作りの波佐見焼

7.質問コーナー

8.サヨナラ激しき恋 with 河西結心

9.光のカーテン(Dance Performance 振付け:秋山眞緒

10.MC with 河西結心

11.Love take it all

12.とってきのオシャレをして(スタンドマイク・パフォーマンス)

13.好きかもしれない

14.若いんだし!

15.MC with 河西結心

16.いのちの歌

と、かなり盛沢山でしたね。一部、私が知らなかった曲もあり、Xでのセトリの投稿を参考にさせていただきました。いやぁ、私もまだまだですね。これじゃあハロヲタとは言えない。

しかし面白いのは、こう言ってはなんですが、私が好きな曲があまり入っていないということです。たぶん私と真琳ちゃんの音楽嗜好はかなり違うのでしょう。別のグループの子の話になりますが、里愛ちゃんのバーイベの曲はほとんど私が好きな曲だったので、彼女とは割と趣味が合いそうです。そんな2人が半年前のSATOYAMA&SATOUMIイベントで、着物体験をした後に手を繋いではけていったのは、なんかエモいです。ふとそんなことを思い出しました。メンバーカラーが青という共通点はあるものの、全然違うタイプの人間なんだなぁと思います。

少し話が逸れました。真琳ちゃんのバーイベに話を戻します。

まず、バーイベのグッズで衣装が公開されたのを見たときに思ったのは、「フェアリー過ぎだろ」ということ。髪もまたすっきりとした感じで、ビジュアルが極まっていましたよね。グッズを見てからより一層イベントが楽しみになりました。

そんな風にかなりの期待をかけてイベントに行ったのですが、当日券の宿命ということでかなり後方の席でした。んー、残念。本当になんで入金を忘れたんだ自分。三連休の旅行で完全にうつつを抜かしていました。

しかし、今日はしっかりと双眼鏡を持って行ったのでなんとかなるでしょう(先日のJuice=Juiceの日は忘れて肩を落としていました)。しっかりとピントを合わせ、真琳ちゃんのバーイベに参加したかつての岸もんが『双眼鏡多いな』と驚いていたという逸話も思い出しつつ、真琳ちゃんの登場に備えました。

そして『冷たい風と片思い(TYPE B)』の静かで切ないピアノ音に合わせて、遂に真琳ちゃんがステージに降り立ちます。もうね、一目見て『うくしっ』と思いましたね。妖精でした。フェアリーでした。現実のモノとは思えないほどのオーラがあり、ぐっと何か別の世界に引き込まれる感じがありました。真琳ちゃんの周りの空間が歪んで見えるほどに、視線が吸い込まれていく感覚。白く軽やかなドレスは月並みですが天使の羽のようであり、また透き通る雲海のように見え、はるか遠くには朝陽と冷たくなった月や星々が見える。宇宙の神秘すら感じる。そんな光景に圧倒されながら、しっとりと寂寞感を抱かせる音楽に耳を澄ませていました。

真琳ちゃん自身はというと、シースルーな前髪に、首がしっかりと見えるほどの後ろ髪。ふわりとした白い衣装に端正な白い肌がよく映え、甘くなり過ぎず、爽やかさと神秘さを掛け合わせたような雰囲気。お顔は控え目に美しさを誇る一輪挿しのように可憐で、なんと言ってもその小ささに銀細工のような繊細さを感じます。身体はすらりと、これまた真っ白な彼岸花の茎のように長く繊細なんです。真琳ちゃんについて語るとどうしても「繊細」という言葉を多用してしまいます。「神々しい」とか「神秘的」というのも使いがちですね。ですが、やはりその無駄のない御身体はどこか神聖さを宿らせ、神事を執り行う巫女のような清廉さがありますよね。

双眼鏡の小さな世界の中で、真琳ちゃんはどこまでも美しく、もう言葉を失うばかりでした。今になって2パラグラフも言葉を尽くして書き連ねてしまってはいますけれども。

1曲目の『冷たい風~』は着座での鑑賞でしたが、2曲目からは立ち上がっての応援。『恋ならとっくに~』で一気にテンポが上がり、オイオイも始まりましたが、古参のハロヲタが少なかったのかコールはいまいちまとまりを欠きます。みんな真琳ちゃんに見惚れてたんかな。それでも何とかイケそうなところで声を合わせ、みんなで会場を盛り上げました。まぁ、私は地蔵なんですが。

3曲目の『愛おしくって~』はもうセリフパートをとりあえず双眼鏡で睨みつける、という。可愛い楽曲に、真琳ちゃんの低音成分をふんだんに含んだトロトロボイスが不思議に混ざり合い、とても良い感じでした。それにしても1曲目からですが、真琳ちゃんは本当に歌声が良い。誰にも真似できないエレガンスで実直な感じがあります。

MCは真琳ちゃんらしい、良くも悪くも特に面白味は求めない、さらりとした感じで。紹介されて登場した結心ちゃんに一旦座らせられ、その後でバースデーメッセージを送ってくれたまどぴに立ち上がらせられるという構造は面白かったですけれど。結心ちゃんと言えば、真琳ちゃんにお願いされてやったツインテールが可愛かったです。真琳ちゃんが得意げに「私がさせたの。感謝して」と言っていたのも可愛かったです。

じゃんけん大会は私は初戦敗退。最後は3人で2つの波佐見焼を奪い合い、それなりに盛り上がりました。質問コーナーはもう次々と質問を捌いていったものの、途中の何問かは「うーん」と10秒くらい悩んだ末に、結心ちゃんになんて答えたらいいかを聞くという離れ業もやってのけていました。「変えたいことと、変わりたくないこと」という質問に対して、「変えたいことは深夜の夜食」と答えつつも、「変わりたくないこと」は全然思いつかず、結心ちゃんにひそひそと答えを考えてもらい大きな声で「若さっ!」と答えていましたね。

ライブコーナーに戻って、『サヨナラ激しき恋』を結心ちゃんとデュエット。こちらの曲は私はちゃんと押さえてなかったんですが、りこりこと岸もんの卒コンで、岸もん・結心・真琳ちゃんの3人でやった思い出深い楽曲だそうです。いやぁ、全然追えていなくて恥ずかしい限り。

そして次の曲に映る前に、なんと衣装の上着のふわふわを脱ぎ、結心ちゃんに預け、キャミソールワンピースのような一気にスタイリッシュな風貌に。もうこれがまた美しくて。細くて白くて長いその腕が発光しているかの如く眩しかったです。

そんな生まれ変わった真琳ちゃんによる1曲目は、『光のカーテン』。この曲は1曲分全部をダンスで披露していました。上で触れるのを忘れていたのですが、1曲目の『冷たい風~』の間奏でバレエをやっていたのですが、この『光のカーテン』でも途中途中でバレエの技が取り入れられていました。振付はまおぴんにやってもらったということで、バレエパートは自分で考えたものの、それ以外のところではかなり激しく、鋭い緩急のダンスを披露していました。もうこれがとても美しいし、迫力もあって。真琳ちゃんのダンスって、バレエをやっていたこともあってか、普段はもう少しもったりとした印象があったんですが、この楽曲のパフォーマンスはそれこそまおぴんを彷彿とさせるキレキレのダンスでしたね。そうなってくると、対照的にバレエパートのエレガントさが際立ち、見ていて一瞬たりとも飽きないステージングでした。

このダンスパフォーマンスが終わった後は、1分くらいゆうみちゃんが間を繋いでいたのですが、戻って来てからも真琳ちゃんはぜえぜえと息を荒げながらMCをなさっていました。相当に消耗するパフォーマンスなんでしょう。まぁ、でもあれだけのダンスを見せられたら、それも納得ですね。本当にすごいパフォーマンスでした。このダンスを見るだけでも、ぜひバーイベの映像コンテンツは購入していただきたいくらいですね。

MCの後は『Love take it all』で会場をさらに盛り上げます。℃-uteの曲は真琳ちゃんに似合いますね。あの℃-uteのすらりとしたシルエットを真琳ちゃん越しに思い出したっような気がします。『とっておきのオシャレをして』に移るところで、真琳ちゃんがステージ脇から何かを持ってきたと思ったら、それはスタンドマイクでした。うわぁ、色々と魅せてくれるなぁ。なんて言うか、可愛らしくもあり、同時にシックでもあるその感じが憎いね。いろんな魅力を持っている真琳ちゃんだからこそ、なお映える。ただ、この曲はかなり早口でリズムが難しいんでしょうね。ちょっと大変そうで、そんなところはむしろあどけなさに映り、「かわいいっ」と思ってしまいました。

『好きかもしれない』と今度はこぶしの曲。色んなグループから色んな楽曲を持って来て、レパートリーが豊富です。この曲は音域もテンポも真琳ちゃんによく合っていて、歌いやすそうだなぁと感じました。なんて言うか、やっぱり真琳ちゃんの声って厚みがありますよね。落ちサビの張り上げるところでは歓声も巻き起こっていました。最後は『若いんだし!』。途中で客席を座らせたかと思えば、なんと客席降臨。残念ながら私はかなり後部の席だったので、「目の前」とまではいきませんでしたが、それでもかなり近くで歌っている姿を見ることができました。真琳ちゃんってファンへのサービス精神も本当に高いんですよね。もはや妖精を通り越して、聖母や………その大いなる愛に抱かれました。

「これで終わるよ~」というようなBGMが流れ出し、締めのMCが始まり、これで終わりかと思っていたら、なんと最後におまけの1曲のプレゼント。私たちファンのために歌ってくれるとのこと。

『いのちの歌』はごめんなさい、私はちゃんと知らなかったのですが、家に帰って歌詞を読み返していたら胸が締め付けられました。会場でのパフォーマンスを見ながらも、なんて言うか深い情愛や慈しみ、平和を願うような心が伝わってきたのですが、今もこうしてパソコンに向かい合いながらその感触を思い出しています。

日本人として上海で育ち、中学生くらいの年齢から長崎で成長してきた真琳ちゃん。世界や故郷への愛というのがいつも溢れ出ていますし、また万人に対しての愛も兼ね備えており、平和への想いも強い。本当に育ちが良いんでしょう。福田真琳の良さは何と言ってもこの育ちの良さ。それを結実させたのがラストの『いのちの歌』。もはやこれは天女真琳からの御慈悲でございます。無宗教の私も改心し、真琳ちゃんへの信仰を始めたいと思います。

と、別にふざけて言っているわけじゃなくて、本当に心が浄化されました。私も清く正しく生きていかなくてはな、と真剣に思わされました。

 

終演後のお見送り会では、本当に自分の身の穢れが恥ずかしくなるほどでしたが、一目でもその御姿を拝みたいと思い、列に並ばせていただきました。初めて至近距離で見る真琳ちゃんは想像していたよりもすべてのパーツが二回りほど小さく、背も全然ちんまりとしていて、この小さく華奢な身体からあの圧倒的なオーラが出ているのだと思うとちょっと信じられませんでした。間近で拝み見る真琳ちゃんも神々しかったですが、やはりステージでパフォーマンスしているときの真琳ちゃんはまた別格なんだなということも感じましたね。

という感じで、総じて素晴らしいバーイベでした。2部に落選したのが本当に悔やまれます。きっと2部では親御さんからのメッセージもあるんだろうなぁ。あぁ、いいなぁ。

心残りはこの2部に落選したことと、『好きって言ってよ』がセトリになかったことくらいですかね。『好きって言ってよ』は私が大好きな楽曲ですし、なんと言っても真琳ちゃんがデビュー時にソロで歌っていた曲。あの頃からの成長を、という意味でもやってくれるかなと期待していましたが、そこは外してしまいましたね。

と最後の最後でケチがついてしまったような感じもありますが、イベント自体は本当に最高でした。もう心はほくほくで代々木から帰宅しましたよ。帰りの電車では、『でも……いいよ』とかつばきの動画をいくつか見ながら余韻に浸っていました。っぱ、真琳はかわええ。ひとり頷きながら電車に揺られているのは至福のひと時でした。

 

真琳ちゃん、これからも応援していきます。どうか健やかに幸せな日々を。そして、最後になりましたが、お誕生日おめでとうございます。