霏々

音楽や小説など

TRIANGROOOVE2に向けて、TRIANGROOOVEの復習しとこ!

 

Juice=Juiceの過去の名ライブと、ここでTRIANGROOOVE2の意味

 

個人的にJuice=Juiceの名ライブと言えば、

・2016 LIVE MISSION FINAL at 日本武道館

・2018 TRIANGROOOVE

・2019 octpic!

だと思っているのですが、今回の2024年の秋ツアーはその中でも2019年のTRIANGROOOVEの第2弾ということでかなり期待値が上がっています。特にTRIANGROOOVEはライブのコンセプトがかなり明確だったこともあり、演出やセトリも含めてかなり完成度が高い印象があります。しかも、ライブBDの特典映像にある通り、ツアーは別の名称で行われており、武道館公演のみこのTRIANGOOOVEという名前が冠されていました。つまり、1回きりの公演だったわけです。

 

ちなみに、初武道館のLIVE MISSION FINALは言うまでもなく、記憶に刻まれた名公演でしたが、コロナ禍直前のoctpic!は過去最大規模の国立代々木競技場第一体育館での開催で、円熟しきったオリメンに、油の乗り始めたまなるる、そして新進気鋭のゆめりあいといった究極のチームバランスが披露されており、これも名公演でしたね。

コロナ禍以降も素敵なライブを続けてきたJuice=Juiceではありましたが、やはりコロナの影響で席数を減らさざるを得なかったり、声援が禁止だったり、ライブとしての盛り上がりまで考えるとなかなか難しいところがありました。また、卒業公演も多く、なんというか卒業公演を名ライブとして挙げるのもちょっと違うかな、という気がして上記の3ライブを挙げるに至った次第です。それでも、まなかんの卒業公演のterzoに関して言えば、まず以ってアルバムの完成度が高かったこともあり、個人的にはかなり好きなライブとなっております。

直近で言えば、10周年公演も素晴らしく楽しいものでしたが、どちらかと言えば記念公演というようなニュアンスを感じてしまって、総決算としては素敵な公演だったと思いますが、エッジの効いたものという印章はあまりなかったかもしれません。

 

というわけで、そんな変遷を辿ってきた11周年目。オリメンの卒業ラッシュが終わり、10周年という節目を完遂し、「さて、これからどうしていこう」というところで、過去のライブで最もエッジの効いていたTRIANGROOOVEを引っ張り出してきたわけです。

これはもう楽しみにならないわけがないじゃないですか。

 

今のJuice=Juiceは段原瑠々ちゃんがリーダーの新体制。オリメンが全員卒業して、ここが正念場。って、まぁ、正念場も何も既にいいグループであることは知っているので、何も心配とかはしていないんですが、しかし、ここで「オリメンがいなくたって、私達が今のJuice=Juiceで、そして変わらず最高のライブができる集団なんだ」ということはぜひとも力強く示していただきたい。それができるし、できるとわかっているから期待してしまう。でも、やるからにはぜひオリメンがいた頃の何かを引き継いでいては欲しいし、同時にそれを超えていってほしい。そして、何となくコロナ禍以前の名ライブを超えるものがまだ無いような気もしないでもないので、特に上記3ライブを超える、名ライブを見せてほしい。

いつの時代のJuice=Juiceも最高。それは知っているし、私もそうだと心から思います。でも、やっぱり「良いライブ」ってあるんですよね。だからこそ、ここいらで一発ヤバいものを見せてほしい。たぶんですけれど、気合は十分なはず。あーりー卒業後のいくつかの夏フェス。それから先日の夏のFCイベント。

 

eishiminato.hatenablog.com

 

どれもすごいカッコ良かったです。段原瑠々がリーダーっていう説得力の強さ。トップ4はもうオリメン級の重鎮です。そこに3flower、さくりんご、みっぷるがどれだけ成長して個性を爆発させられるか。もう期待で目が離せません。

TRIANGROOOVEはMCほぼ無しで進んでいき、Juice=Juiceが得意とするパフォーマンスを主軸に、色々な角度から表現を極めていく、そんな圧倒的なコンセプトを持ったライブでした。当時のJuice=Juiceにとってそれはある意味での最適解。けれど、たぶんそれは今でも最適解なはず。魂は継承されています。けれど、メンバーは変わっている。今では当時のメンバーは瑠々ちゃんしか残っていません。そしてその瑠々ちゃんが今はリーダー。いったい今のJuice=Juiceはあの時の感動をどれだけ再現できて、同時にどれだけの新しいものを見せてくれるのか。もう今からワクワクが止まりませんね。

 

TRIANGROOOVEの構成

まず先にも書いたように、TRIANGROOOVEではほとんどMCがなく、アンコール前で言うと1回しかMCの時間を取っていません。その代わりにダンスパートでBEYOOOOONDSがパフォーマンスを行い、衣装替え・ブロックの転換を繋いでくれています。今回の"2"では、ロージークロニクルが同じような役割を担ってくれると想像できますね。無論、武道館公演だけではありますが。

ホールツアー中はどのような形になるのでしょうか。普通に考えれば、MCで転換を繋ぐと思われますが、何かVTRで繋いだり、新しい趣向を取り入れてくれるといいなと個人的には期待しています。

 

次にポイントになるのは、オープニング曲です。

TRIANGROOOVEでは初披露の『Borderline』からライブが始まりました。今でもTRIANGROOOVEと言えば『Borderline』というイメージが私の中にはありますね。このクールでかつ絶対的に盛り上がる楽曲がライブを方向付けてくれたと思います。そして、この『Borderline』は三角形(実際には台形?)の小さなステージの上で披露されているのですが、この1曲目が終わると同時に、ステージを囲んでいた三角形状の照明が空中に持ち上がるという変形を見せます。

『Borderline』の都会的な雰囲気とこのステージのトランスフォーム的なものがとっても印象に残っていますね。"2"でもステージセットにおける何かしらの工夫みたいなものが観られたらいいなぁ。

そしてステージセットに関しては、もう1つ私の好きなポイントが。

ステージ全体に横に広く、円弧を伸ばすように配置された、階段の踊り場。うーん、言葉にすると難しいのですが、下記のようなステージがめちゃくちゃJuice=Juiceに似合っていました。

 

特徴的なステージセット:『素直に甘えて』の冒頭

これが本当に良いんですよね。ショーケース感があるというか、1人ひとりが強烈な魅力を持っているJuice=Juiceメンバーは、こうやって並べると壮観です。『Borderline』では狭いステージにぎゅっと集まってフォーメンションを組んでいたわけですが、それとはかなり対照的です。

 

そして何と言っても、3つのユニットに分けての演目。キュート・セクシー・クールの3ブロックに分けてパフォーマンスがなされるのですが、これがなんと言っても最強です。それぞれのブロックの間には、BEYOOOOONDSによるダンスパートが差し込まれており、これが場面転換となります。

Juice=Juiceと言えば、幅広いタイプの楽曲を持ち、それをそれぞれ高いクオリティでパフォーマンスするというのが結成当初の売りでした。『イジワルしないで抱きしめてよ』と『初めてを経験中』が同一のシングルに収められているくらいですからね。そんな様々な見せ方が器用にできるJuice=Juiceにとっては、ブロックごとの演じ分けなんてお茶の子さいさい。それに見る側としても、「あぁ、また違うブロックに移行したんだな」というのがはっきりとわかるので、気持ちを作りやすいですよね。

でも、実はこのキュート・セクシー・クールの3部構成だったと明らかになるのは、これら3ブロックが全て終わったあとのMCなんですよね。なので、初見の人はそこまで意識的に見てはいなかったかもしれません。しかしながら、パフォーマンスする側としてはむしろ言葉にしない中で、パフォーマンスと舞台構成だけで何とかそのコンセプトを伝えようとしていたはずですから、かなり気合が入っていたと思います。最初に述べたとおり、このTRIANGROOOVEは武道館での1回きりの公演でしたから、ネタバレもなかったでしょうし。

また各ブロックでは、全員楽曲のほかにユニット楽曲も披露されており、特にセクシーブロックの『メロディーズ』は、金朋・さゆき・うえむーの3人ユニットだったのですが、クオリティがハンパなかったです。3人の歌声はどれも最高でしたが、なんと言ってもハモり続けるさゆきの汎用性の高さったらなかったですね。それまでも目立つソロパートでは存在感がありましたが、このパフォーマンスを見て、「まじで歌が上手いんだな」と圧倒されました。そしてそれだけでなく、色気たっぷりの3人が露出多めの衣装で、階段に腰掛けながらのパフォーマンスは本当に妖艶でめちゃくちゃカッコ良かったです。

ほかのブロックの各ユニットにも言えることですが、ユニット曲はJuice=Juice楽曲ではないというのも新鮮味があってよかったです。

そんなこんなで。"2"でも同じように、キュート・セクシー・クールなのか。どのようなトライアングルを見せてくれるのか楽しみです。

 

2時間にも及ぶライブ全体の中で見れば、このキュート・セクシー・クールの3ブロックはあくまで前半戦に過ぎません。後半は『ロマンスの途中』や『未来へ さぁ、走り出せ』などのノリが良く、盛り上がる系の楽曲がたくさん披露されます。Juice=Juiceの今のライブでも定番の、前半はコンセプトで見せ、後半はとにかく盛り上げる、という流れがこの公演でも踏襲されていますね。

アンコールでは『Goal 明日はあっちだよ』と『Magic of Love』というかなりの贅沢セット。特にこの時期は『Magic of Love』を武器にブイブイ言わせていたこともあり、期待通りのラストとなりました。

こうして見ると、やはりJuice=Juiceってのは、前半戦で見せるようなコンセプトに則った表現力と、後半戦で見せるようなライブ=現場での迫力・説得力みたいなところが魅力なんだなと思わされますね。今のライブでもその印象はあまり変わってないので、これはもうグループの色ってことなのかなと思います。なので、見る側としても、「今は表現力に圧倒される時間」、「今は音楽に飲み込まれ、身を委ねる時間」という風に気持ちを作っておくとすんなりと入ってくるような気がします。

 

というわけで、少し長くなりましたが、ここまでがライブの構成に関してでした。

 

TRIANGROOOVE"2"の妄想

ここまでも色々と「こうなったらいいなぁ」ということは喋ってきましたが、そんなようなことをざっと妄想していきたいと思います。

まず、オープニング曲ですが、ここはやはり「新曲」を期待したいですね。とは言うものの、ここ数年の楽曲リリースペースから考えると、間が8か月以上空いているのが常態化しているので、やや望み薄でしょうか。前回の『トウキョウ・ブラー』が2024年5月で3曲入りでしたからね。しかも、どれも名曲揃い。となると、現実的に考えて「新曲」は難しいかな。

となると、前回を踏襲して『Borderline』というのは意外とアリかもしれません。前回ライブを知っている人なら「おぉ!来たか!」となりますし、普通にライブの1曲目としてもかなり良い温度感の楽曲ですからね。でも、あまりセクシーとかキュートとかを感じさせず、しっかり盛り上がる曲という意味では、入りの1曲目は『プラトニック・プラネット』あたりはちょうどいいのかもな、という気もします。ぎりぎり「セクシー」のブロックに入りそうな楽曲ではありますが、もっとセクシーに振り切った楽曲も沢山あるのでね。人気のある楽曲ですし、私も大好きなので『プラプラ』が来たら、まぁ納得です。

大穴予想もしておくと、『おあいこ』あたりなんかは1曲目で聴いてみたいですけどね。かなり尖った選曲なのかなとも思いますが、それくらいしてくれても面白い気がします。なんと言っても、私はこの曲が結構好きなので。一応、「新曲」ではありますし。なんと言っても、お洒落じゃないですか。あえてローから入って観客を引き込み、そして2曲目あたりで『プラプラ』をやって、がつんと盛り上げるのもありな気がします。

 

次に3ブロック分けの予想ですが、ほかにやりようがないという意味で、「キュート」「セクシー」「クール」を踏襲するというのが1番あるんじゃないでしょうか。この3ブロック分けを別のでやるとしても、「センチメンタル」とか「スタイリッシュ」とか「エネルギッシュ」とか、そういう感じになるんですかね。結局、たいして変わらないという気もしますが。

仮に「キュート」「セクシー」「クール」でいくとすると、まず「キュート」の選曲としてはやっぱり『POPPIN' LOVE』は外せないですね。うえむーの卒コンで披露された『愛・愛・傘』なんかはあの傘を使ったパフォーマンスも含めて最高でしたが、今回は見送りかな。代わりに『雨の中の口笛』とかはアリかもです。あとは『初めてを経験中』は連続ノミネートも全然あり得るくらい可愛い曲ですよね。

「セクシー」ブロックでは、連続のノミネートになりますが、やはり『素直に甘えて』は見たいところです。最近あまりやっている印象もないですし。『SEXY SEXY』も捨てがたい。でも、確実に入って来るであろうは『Mon Amour』でしょうね。まなかん、あーりーの後を誰が埋めるのか。ユニットでやるのか、全員でやるのか。どんな形であっても、これは是非とも見てみたい1曲です。穴としては『ラストキッス』あたりでしょうか。ゆめりあい、ないし、さくりんごあたりで見たい。

「クール」では、まだ最新シングル感が強いですが『トウキョウ・ブラー』、そして堅そうなのは『ノクチルカ』あたりですかね。どちらもちょっと熱量が高すぎるといえば高すぎる気もしますが。『好きって言ってよ』も大好きな曲なのでやってほしいし、『風に吹かれて』あたりが来ても面白そう。連続ノミネートで言えば、やっぱり『イジワルしないで抱きしめてよ』が1番「クール」としてはしっくり来るでしょうか。久しぶりに『Future Smile』もいいですね。『Ca va? Ca va?』なんかもアリか…? とにかく、Juice=Juiceの「クール」系の楽曲は名曲が多すぎるので、どれが来ても嬉しくなりそうです。

 

後半戦はぶっちゃけどの曲が来てもいいですね。見たい楽曲としては、上述の通り『おあいこ』は今の体制でどうなるのか気になります。あとは盛り上がり枠のちょっと外したところで『G.O.A.T.』は良い曲なので、ラストのフェイク合戦も長めに取って見てみたいです。

あと、アンコール明けの『シンクロ。』はぜひとも1回目を踏襲してやってほしいところです。この曲も本当に名曲ですよね。みっぷるの高音が映えそう。あ、そうそう。みっぷるの高音と言えば、『禁断少女』の落ちサビ。ここ、みっぷるが歌ってくれないかなぁ。やなみんとダブって見えて絶対に盛り上がると思うんだよな。そんなことにも期待大です。

 

そして肝心のチーム分けですが、「キュート・セクシー・クール」で妄想してみましょう。

私は里愛ちゃん推しなので、里愛ちゃんを中心で考えますが、里愛ちゃんだけの特性で考えれば「クール」チームかなと思います。が、バランスで考えると、「セクシー」に配置されそうな気もします。瑠々ちゃんも前回は「クール」チームでしたが、Juice=Juiceの現有戦力で言うと、「セクシー」チームかな。ていうか、前回の金朋・さゆき・あーりーがセクシー適性が高すぎたんですよね。

里愛ちゃん、瑠々ちゃんが「セクシー」チームとすると、あとはあかりんご辺りを加えても面白そうですね。この3人の「セクシー」チームはめちゃくちゃ見てみたい!

そして考えやすいのは「キュート」チームですかね。タコちゃんは確定。りさちがいれば、りさちも「キュート」チームですかね。あとはエバちゃん。ここにいちかし、みっぷる辺りが加わるかどうか、ってところでしょうかね。

となると「クール」チームは、れいれいにボスを務めてもらって、ボイパを活かした楽曲とかやらないかな。さくらちは「クール」チームっぽいですよね。クールモードのいちかしでもOKですし、みっぷるの爽やかな歌声は「クール」チームで見てみたい気もします。

チーム分けとしては、ざっくりとこんな感じでいかがでしょうか。

 

というわけで、セトリとチーム分けを予想してみました。

 

名残惜しいけれど終わり

というわけで、これでだいたい"1"の復習と"2"の予習が終わりましたかね。

来週からのツアーの準備は万端や! いや、まだ武道館のチケットの当落がわかっていない! 既に真琳ちゃんのバーイベ2部は落選や! なんてこった!

まぁ、話を戻しますと、現在の段原体制にはかなりの期待をしております。もちろんこれまでのどのリーダーのどの時代も最高ではありましたが、スキル面では歴代最強と言っても過言ではない段原リーダーが、オリメンのいない現在のJuice=Juiceをどのように引っ張っていくのか。夏フェスや、先日のFCイベントでは、その「説得力」の強さみたいなものを輝かせ、「これはまたとんでもないグループになったぞ」ととてつもない期待を抱かせてくれています。

前リーダーのあーりーに負けず劣らずのほんわか系である瑠々ちゃんですが、パフォーマンスへの向き合い方やこだわりというのは、またちょっとあーりーとは見せ方が違い、もっとストレートです。加入当初こそまだちょっと頼りなさそうに見えた、3flowerやさくりんごですが、当時の彼女たちにとってはあーりーがリーダーというのは非常にやりやすかったと思います。あーりーの近年のパフォーマンススキルの高さは疑う余地がありませんが、あーりーも最初はどちらかと言えば、スキルに自信がないタイプだったと思いますので、新加入の面々を優しく包み込んでくれていたと思います。そのおかげで安心しながらスキルを伸ばしていけたと思います。

しかし、もう3flowerもさくりんごも、かなりの経験を積み、確実にスキルアップしています。これから熟成期に入るというところなわけですが、このタイミングで誰よりもパフォーマンスに自負を持っている段原リーダーへのバトンタッチ。確実に成長のギアが上がると思うのです。みっぷるもたぶん加入当初はあまりにも先輩たちの実力が高すぎて、色々と追い付かない部分があったのでしょうが、今ではその壁も乗り越えたはずです。もともと成長意欲は高い子だと思うので、段原リーダーにもしっかりついていけると私は思っています。

このグループとしての重要な節目に、原点回帰のTRIANGROOOVE。もうワクワクが止まりませんね。

 

ツアー開始まで1週間、しっかりと準備をして、目一杯楽しもうと思います!

それでは!