霏々

音楽や小説など

適応障害と診断されまして… vol.25

適応障害と診断されて33日目(11月16日)の夜にこの記事を書いています。前回投降してから少し間が空きましたかね。

 

前回

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1.適応障害と診断されて31日目・続~心療~

3回目の診療では、主に会社の手続き関係についてお医者様とお話しました。

まずは診断書についてですが、こちらは会社の方と相談しておいた通り、診察日の「11月14日から1月31日まで休養を要する」ということで出していただきました。1か月前に実家近くの心療内科から「10月15日から1か月」ということで診断書を書いておいてもらっていましたので、それと組み合わせることで、ぎりぎり連続してお休みを頂けることになります。また、私の傷病休暇の開始日については、11月9日からということで、上司には既に整理をつけていただいておりました。これは実際に私が会社の方に、「きちんと休みを頂きたい」と頭を下げに行った日になります。というわけで、「10月15日から1か月」と「11月14日から1月31日」の診断書を合わせることで、上手いこと「11月9日」からの傷病休暇を申請できるようになったわけです。

次に、傷病手当金に関してですが、こちらは傷病休暇の開始日から月単位での清算になります。つまり、傷病で休んでいるときにのとりあえずの補償金みたいなもので、これについてもお医者様からの一筆が必要になります。しかし、こちらは11月末までの手当金を申請する書類になるので、12月に入らないと一筆頂けないということで、先送りになりました。まぁ、当然と言えば当然ですが、お医者様も事情はよく知っているようで、むしろお医者様の方から色々と教えていただきました。

それらまずは事務的なことを話したのち、病状についてご報告。とりあえず1週間しっかりと会社を休んで実家で静養していたときには、適応障害の症状が出なかったことをお話ししました。これについてはお医者様も安心されているようでした。やはり、まずは症状を治めるところが治療のスタートになりますからね。復帰に向けて自分に負荷をかけていたことを私は後悔していませんが、お医者様としては「やっと治療できるか」という感じだったかもしれません。1日起きていられない日があるということについて相談すると、「眠い時には寝ても良い。それも含め治療・回復なんだから」ということを言っていただきました。「まだ治っていないんだから、刺激を受ければ、必要以上に疲れる。薬の副作用もあるし、眠たくなるのは当たり前」ということです。

そんな感じで3回目の診療が終わりました。お医者様に「休んでていい。むしろ、休んでくれ」という感じでお言葉を頂けるのは、私としても嬉しいことです。しっかり休んで、治そうという気持ちになります。

ちなみに、「診断書」を書いてもらうと、ちょっとしたお金になります。

 

2.適応障害と診断されて31日目・続~暇つぶしの1人カラオケ~

お医者様からは「なるべく刺激は避けるように。気分転換に家を出るのも良いけど、騒いだりはしない方がいい」とのアドバイスを受けていましたが、この日は夕方から会社の実習同期とお酒を飲む予定が

ありました。お昼ごろに診療も終わって私は都会に放り出されたわけですが、前回の記事にも書いた通り、少しだけ気分も滅入っているため寮に帰りたいという気持ちも湧いてきません。

仕方が無いので、ぶらぶらと街を歩き、昼飯を食べる場所を探しました。コロナ禍ではありますが、街はそれなりに賑わっていました。色々なお店の前を通り過ぎ、「いま自分は何が食べたいんだろう?」と考えながら歩き回ります。でも、当然1人で入れるお店ですからね。結局、節系のラーメン屋の香りに誘われてしまいました。初めて行くお店でしたが、空いている割にかなり美味い。また来ても良いかな、という思うほどでした。

しかし、お昼を食べ終わったところで、まだまだ飲みまでの時間は余っています。このまま散歩し続けるのもなぁ…と思っていたところに学生時代にお世話になっていた系列のカラオケ店が。終電後の夜も明かせるし、ストレスの発散にもなりますが、社会人になってからというもの、カラオケなんてめっきり行かなくなっていました。お医者様からは「あまり刺激を受けないように」と言われていたものの、懐かしさもありつつ、現実的に飲みまでの時間つぶしとしては丁度良かったので、ついつい暖簾を潜ってしまいました。疲れたら昼寝してても良いし、本もあるし。でも、結局、夕方までの3時間をぶっ続けで熱唱してしまいました。3時間1人でアイドル楽曲ばっかり歌っているので、まぁ、かなりヤバい奴だと思いますが、精神病患者なんで仕方ないですよね。

そんなこんなで飲みまでの時間を稼ぎ、喉はガラガラ、体はヘトヘトの状態でお会計を済ませ、待ち合わせの駅まで移動します。

 

3.適応障害と診断されて31日目・続~同期と飲み~

電車で爆睡し、寝起きで酷い倦怠感の中で同期に会います。本当は3人で飲む予定だったところが、1人別件で来られなくなり、サシで飲むことになります。1件目は洒落たイタリアン・スペイン料理店で。サングリアとスパークリングワインで乾杯し、サラダ、アヒージョ、マルゲリータを食します。グラスワインをさっと3杯程度飲んだ後で、今度は気になっていたウイスキーバーへ。同期はあまりウイスキーに詳しくなく、私もまだ初心者なので、マスターに勧められるまま注文をします。アイラモルトの説明を受けて、たしか私はキルホーマンのロック、カリラのボトラーズのストレート、それからボウモアの少し古めのロックを頂きました。詳しいことは私もよくわかりませんが、キルホーマンのロックは私には少し甘く、カリラのストレートは美味しいもののストレートなのでやや重く、ボウモアのロックはバランスが良いもののちょっと物足りない、という感じでした。少しずつ勉強ですね。良い勉強料を支払い、3件目へ。ここにはもともと来てくれる予定だった同期が、予定を終わらせて合流してくれました。カプレーゼとチーズをつまみに、3人で赤ワインのボトルを2本開け、閉店ということで店を出ます。しかし、もうちょっと話そうということになって、4件目へ。遅れて合流した同期も別のところで飲んでいたらしいので、さすがに疲れて4件目は安居酒屋へ。私はビール2杯で締め、3人ともぐでんぐでんに酔っ払い、終電も無いのでそのままカラオケへなだれ込みました。1日で2回もカラオケに行くとは。いや、日付が変わってるから、リセットだ。久しぶりにそんな大学生みたいなことをしました。

朝の3時半まで歌いまくり、同期2人は就寝。私はandymoriを何曲か歌って、疲れたので、1人でドリンクバーとトイレに通い詰めて、酔い覚ましをしていました。途中、可愛い酔っ払った女の子に「カウンターってどこですか?」と聞かれ、となりのトトロのカンタみたいな無骨な応対しかできず、少し落ち込みます。2人の始発までの1時間を潰すために、鞄から本を取り出すも、生憎そのとき持っていたのはサリンジャーの「シーモア序章」。素面でも難解で読みにくく、捻くれた文章はアルコールに侵された脳の上を上滑りし、全く話の内容が入って来ません。仕方が無いので、このブログにも投降した過去に自分が書いた創作物を読んで、暇をつぶしました。

1時間後、同期の肩を叩いて起こしてやると、2人ともぱっと目を覚まし、「あれ、もう酔い覚めちゃった」と驚愕の言葉を吐いたので私は怖ろしくなりながらも、まだ陽も上っていない都会の静かな朝を3人で笑いながら闊歩します。昼間の暖かいうちからずっと外にいた薄着の私にはこの時間は寒すぎます。

「風邪ひかないでね」

「今日はありがとね」

「病気なのに無理させてごめんね」

「病気で気を使わせてごめんね」

「ゆっくり休めよ」

「自分の分も頑張って働いてくれ」

そんな会話を投げかけ合いながら、私たちは分れます。電車の関係で、最後は夕方からサシで飲んでいる同期と2人になりましたが、そこでも同じように同期は優しい言葉をいくつもかけてくれました。

彼らと別れてしまうと、急に私の適応障害の症状が悪化してきます。外にいることに耐えられなくなって、日曜日の早朝の住宅街を泣きそうになりながら駅から寮まで走って帰りました。いや、あれは適応障害の症状というよりかは、酔っ払っていただけかもしれませんね。

寮の部屋に戻り、マスクやら何やらをかなぐり捨てて就寝。

昼前、上司からの電話で目を覚まします。

 

4.適応障害と診断されて32日目~上司との面談~

完全な寝不足、二日酔いの中で上司からの電話を取り、昼の2時から寮の近くのカフェで面談することになりました。日曜の昼で、上司も仕事が休みなのに本当にありがたいです。車で寮まで迎えに来てもらうわ、コーヒーまでご馳走になるわ、こっちは休暇頂いているのに二日酔いだわで本当に申し訳なくなります。

が、こっちはこっちで二日酔いの体調の悪さが、昨晩薬を飲んでいない体に拍車をかけて、あの嫌な症状としてのソワソワ感が背中の辺りに貼り付いているのを感じます。何とかそれを振り切り、上司との面談に臨みました。

今回も大した話をしたわけじゃありません。単純に診断書をお渡しし、お医者様の言葉を伝言リレーするだけです。しかし、上司もかなり気を使って、ゆっくり治療に専念してくれればいいからと言ってくれました。優しさが身に染みるんですけれど、正直私は私で適応障害の症状が出始めていたので(完全に自業自得ですが)、何を話したかあまり覚えていません。でも、このブログを書いているおかげで、わりとすらすらと言葉は出てきます。

まぁ、ただそのようにして、いつも私がこの場で書いていることを会社向けに編集したことを報告し、上司からはゆっくり休んでもらって良いという言葉をかけていただけたのは良かったです。しかも、帰りはまた寮まで送っていただきました。本当にその上司には足を向けて寝ることができません。

 

この日、私は実家にもう帰るつもりでしたが、適応障害の症状で不安感が出始めていたので、大事を取って1日寮で静養していることにしました。二日酔いと寝不足だったので、動きたくないというのもありましたが。

 

昼間たくさん寝たせいで夜はなかなか寝付けず。「天空の城ラピュタ」のテーマ曲である「君をのせて」のギター練習をしているうちに、0時を回ってしまいました。そして、ジブリの音楽を聴きながら眠りにつきます。

 

5.適応障害と診断されて33日目~実家へ帰省~

昨日は上司と1時間話して、あとは基本寝ていただけで、薬もちゃんと飲んでいたんですが、この日は朝起きたときからまだ疲れが取れていませんでした。ここでようやくお医者様の「なるべく騒いだりせず、安静にね」という言葉が思い出されます。なるほど。こんなにも疲れが残ってしまうのね。

結局、午前中の間は何もする気が起きず、だらだらとニコニコ動画を観たりして時間を潰していました。でも、この日は実家に帰ろうと決めていたので、ようやく重い腰を上げてシャワーを浴び、荷物をまとめ、寮を出ます。

電車と新幹線では、疲れているのに一睡もできず、仕方が無いのでずっと適当なお笑い動画を観て時間を潰していました。(違法アップロードなんであまり良くないですが)蛙亭関連の動画とダウンタウンなうでの小池栄子の立ち回りにいたく感動致しました。特に、ゴッドタンのネタギリッシュで披露された「紫陽花」という蛙亭のコントがめちゃくちゃ面白かったですね。

実家に着いてからは、疲れが出たのか子猫を愛でつつ少し昼寝。美味くて健康的な夕食を終え、東京で買って来たお土産を家族と食べます。そしてテレビをだらだらと見ているうちに、すっかり遅い時間になってしまいました。

金曜日に届いていた前職場の先輩にもようやくメールを返した後で、この記事を書いている次第です。

 

今回もまた例によってまとまりのない文章となってしまいましたが、とりあえずそんな数日間だったことをここに記録として残します。

「オドぜひ」に出ていた塩作り職人とバナナジュース職人のお話がとても面白かったです。私にも何かそういう夢中になれるものがあればいいなぁ、と思いましたね。昔はサッカーボールと会話ができていたはずなんだけどなぁ……あの頃は朝の8時から夜の8時までサッカーをしていました。本当に遠い昔のことです。

 

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