霏々

音楽や小説など

適応障害と診断されまして… vol.18

この記事を書き始めたのは、診断されて22日目(11月5日)の夜10時頃です。おそらく、明日の朝起きてまた続きを書いて、投稿することになるでしょう。

 

※今回の記事では特段何も起こりません。ただの日記みたいなものです。

 

前回

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この記事を書くにあたって、今の私が書きたいことは今日の出来事やなんかではなく、ただ今の緩やかで柔らかな気分だけです。なので、時系列が前後することを先に断っておきます。

 

1.適応障害と診断されて22日目~夜のちょっとしたひとり言~

「霧氷」を書き上げてしまって、今のところ私には何も書くべきことがありません。基本的にはここ7年くらいは常に私には何か書いているものがありました。もちろん、1つを書き上げてからもう1つを書き始めるまでの間には、それなりの空白期というものもあったのですが、それでも基本的には私には「何かを書きたい」という小さな衝動がありました。

もちろん「書きたい」と思っても書けるものではありません。3ページくらい書いたはいいけど、そこから3ヶ月くらい1文字も進まないなんてことはざらにありますけれど、それでもその3ヶ月の間中、私は常にまた次の1文字を書き進めたいなと思って過ごしていました。気分が向いて、素敵な言葉が浮かびそうになったら、とりあえずパソコンでワードファイルを開いてみるわけです。でも、実際に何かを書くことができるのはやはり稀です。だから、私は1つの創作物を書き上げるのに(たいした分量でないのにもかかわらず)だいたい1年近くかかってしまいます。

3日前に心ならずも「霧氷」を書き上げてしまい、今の私は空白期の真っただ中です。もちろんこうしてブログに日記みたいなことを書いていますが、やはり何かしらの創作物を書くということとは根本から異なります。今日もとりあえずは真新しいワードファイルを開いてみて、何かしら書けないかなぁと期待してみましたが、何も書くことはできませんでした。別に落ち込んでもいないです。書けない方が私にとっての日常なので。

自殺しようとしていたとき、私はこれまで書いてきた様々な断片をすっかりと消してしまいました。書き上げたものですら駄作なのに、形にもできなかったものはもはや恥以外の何物でもありません。ただ、3年前に書いたエンターテインメント寄りの書きかけの創作物(何かの賞に投稿しようと思っていたのかもしれません)が残っていました。とりあえずそれを読み返し、ちょとした文章校正をしてみましたが、全く以って続きを書く気にはなりません。書いてあることも、「今の私ならこう書くなぁ」とか思ってしまう部分がたくさんあり、きっとこの駄作も形にはならないんだろうなと思うと、少しだけ寂しかったです。今の自分には書けないであろう、素敵な部分も結構あるんですけどね。

 

……って、こんなことを書くために私はパソコンを開いたわけではないんです。

また次の章辺りで詳しく書くんでしょうけれど、今日の私はほとんど何もしませんでした。でも、思い返せば適応障害になってから「何もできなかった日」はあっても、「何もしなかった日」ってなかったですね。今日は1日だらだらと過ごし、久しぶりに心の休まるリラックスした日になりました。

思えば、大学生の頃から私は何も特別なことを求めてはいませんでした。ただ、音楽を聴いて、本を読んで、そこに世界があればそれで充分でした。あとはお酒があれば完璧!って感じです。

一昨日にNujabes目当てで買ったコンピレーションアルバムもなかなか素敵で、集中しては聴いていませんでしたが、「好みじゃないわ~」という感じの楽曲も無く、良い感じです。洗濯もしたし、昼間食べに行った家系のラーメン屋も、私が大学時代に通い詰めた世界一の家系ラーメンを踏襲したような雰囲気があり、なかなか良かったです。近くに皮膚科があることも発見し、また少しアトピーの症状が出てきたので、今度行ってみようと思いました。空は晴れ、空気は澄み渡り、日陰に入ると秋もそろそろ終わっていくのだなぁという感じです。

今は村上春樹の「ノルウェイの森」を読み返しているところです。もう何回読み返していますかね。読み始めこそ「そろそろ飽きたな」という感じもしていたのですが、やはり読み進めるにしたがって、少しずつ「あぁ、やっぱり良いなぁ」という感じです。ヒロインの直子が抱えている問題なんてまさに今の適応障害になってしまった自分とそっくりで、そこら辺の女子高生みたいに「それなー」とつい心の中で呟いてしまいます。ついさっきまで「ノルウェイの森」を読んでいたのですが、直子の2回目の手紙の中で「こうして文章が書けるということは本当に素敵です」と書いているのを読んで、つい私も文章を書きたくなりました。

今日は久しぶりにゆったりとした1日でした。久しぶりに1人きりで良いウイスキーを飲みながら、ローラン・ディアンスのギターを聴き、ノルウェイの森を読む。至福のひと時です。会社をサボっているという罪悪感もありましたが、でもたまには良いですよね。だって、自分で言うのもなんですけど、毎日私は結構ちゃんとやって来ましたよ……って、これは明日書くネタなので、これくらいにしておきましょう。

ただ、私が言いたかったのは、いま私は結構素敵な気分だということです。

薬のせいなのか、お酒を飲んだらちょっと頭が痛くなってきましたが、それを差し引いても久しぶりにリラックスした気分です。視線を少し左に逸らせば、れらぴがにっこり笑っていますしね。「対象がいなくても人は親密な気持ちになれる」みたいなことを私の創作物の「霧氷」の中で書いた気がします。でも、本当にそんな感じなんです。具体的に誰かにいま隣にいて欲しいわけではないんですけれど、今の私のこの気持ちを誰かに届けたいという気分なんです。だから、ついブログを開いてしまいました。本当なら、ちゃんとした創作物の中にこの気分を閉じ込めたいんですけれどね。なかなか上手くはいきません。

 

もう一度言いますが、私は別に多くの事を求めているわけじゃありません。ただ音楽と文章と季節があればそれで充分なんです(少し言葉が変わりましたか?)。今日はその事を久しぶりに思い出せた気がします。「幸福か?」と問われると少し困りますけれど、「足りてるか?」と問われれば、私はたぶんしっかり頷けるでしょう。「生きていたい?」と問われると困りますけれど、「そう悪くもないだろう?」と言われしまえば、「まぁね」と答えるよりほかありません。特にこんな宛のない親密さを抱えている日は。

と、そんな少し感傷的で、カッコつけの自己愛的な文章になってしまいました。すみません。でも、もうちょっとだけ続けます。

ここで一つ宣言をしておきます。

放っておいてもらえれば私は割と幸せに時間を過ごすことができます!

そういう風に訓練を積んできました。だからこそ、あまり会社だの何だのに振り回されず、自分を愛して無責任に生きていこうではありませんか。人生は意味のないボーナスステージです。大乱闘スマッシュブラザーズでラスボスを倒した後のスタッフロールで、あのビーム光線を打ってコインを稼ぐひと時。あれこそが人生です。そのことを今一度心に止め、まぁ、自分らしく生きていこうではありませんか。

酔いも良い感じに回って来たので、今夜はここまで。また明日。

 

2.適応障害と診断されて22日目~穏やかな1日~

さて、時を戻して22日の朝からの行動について書いていきます。

と、その前に少しだけ今の状況について書いておきます。これを書いているのは診断23日目(11月6日)の午前中です。

昨日の夜は上に書いているように、ちょっと調子に乗ってお酒を飲んでから寝てみました。順番的には、夕飯⇒薬⇒2時間⇒お酒という感じです。が、昨日の夜にもちょっと書いていた通り、もはや寝る前から頭痛があったのですが、今朝はそれがかなり酷かったです。どうやら薬を服用してからのお酒は控えた方が良さそうです。体調が悪いと必然的に気分も落ち込み、なかなかサイテーな気分です。本当は今日は職場に顔を出すつもりだったのですが、ちょっと今の感じだと厳しいかもしれません。しばし様子見です。

 

と、今度こそ22日目(11月5日)について書いていこうと思います。しかしながら、本当にたいしたことは何もしていない1日でした。このブログで逐一私の状況については書いてきたので時系列を追うのであればこの一連の記事を頭から読んでいけばいいわけですが、なかなかそれも面倒な量になってきたので、ここいらでもう少し簡易的なリストを作ってみました。

 

日付 診断されて 出来事 Blog No.
10月1日     異動初日。上司や周囲の人の厳しさに戦慄。 1
-       1
10月11日     休日にも関わらず殆ど眠れず。得体の知れない不安感が付き纏う。 1
10月12日     朝、会社に行けないと思う。電車で汗、眩暈。会社のトイレで泣く。夜勤。 1
10月13日     夜勤明け。うまく眠れず、完全なパニック。退職か休職を上司Aに相談。 1
10月14日     医療機関を受診。光トポグラフィー検査でうつ病と判明。上司Aと面談、有休消化で耐える方向性。実家へ。 1
10月15日 1 日目 実家近くの心療内科を受診。うつ病ではなく「適応障害」と診断される。 2
10月16日 2 日目 処方された薬の効能と副作用を実感。ブログを書き始める。 2
10月17日 3 日目 久しぶりに歌える。友人との約束、会社の研修に向けて一旦東京に戻る。 3
10月18日 4 日目 休日の会社に書類を取りに行く。友人と美術館へ。 4
10月19日 5 日目 会社の研修1日目。宿泊だが何とか耐える。 5
10月20日 6 日目 会社の研修2日目。何とか耐えきるも、実家への帰りの新幹線の中で疲労のピーク。 5
10月21日 7 日目 研修の疲れが出る。2回目の診療。五十肩の方も初診。薬を飲まない実験。 5
10月22日 8 日目 実験結果は、副作用の辛さなし。でも、1日中落ち着かない、強い虚脱感。 6
10月23日 9 日目 適応障害になった原因の再考察。認知行動療法とマインドフルネスのお勉強、実践。 7
10月24日 10 日目 治療拠点を東京に移すべく、再度東京へ。午後は会社の実習同期と深酒。 8
10月25日 11 日目 東京付近の心療内科で初診。環境因による発症と診断。前日に酔った勢いで約束した飲み会をドタキャン。 8
10月26日 12 日目 職場の前まで行く練習。秋葉原ハロショに初めて行く。 9
10月27日 13 日目 初めて職場へ。1時間だけ在社。その後、職場の人に飲みに連れて行ってもらう。 10
10月28日 14 日目 2時間だけ在社。1時間で吐き気、その波が短くなる感じ。夜は3日前にドタキャンした同期と飲み。 11,12
10月29日 15 日目 2日連続で会社に行った疲労感からか、適応障害の症状が強く出る。不安感から部屋の電気も点けれず。 12
10月30日 16 日目 番外編の執筆。会社では吐き気や頭痛が慢性化で3時間が限界と知る。大学時代のバイト先の後輩と食事会。 13
10月31日 17 日目 休息。現状の再整理。「復帰できそう」・「復帰は無理だ」のせめぎ合い。 14
11月1日 18 日目 日曜日、午前中の出社実験。2時間弱会社にいるも、帰って来てから適応障害が理解されてないことへの怒り。 14
11月2日 19 日目 午前中から出社しようとするも断念。「霧氷」を書き上げ、自殺未遂。10月13日と同じような状態に。 15
11月3日 20 日目 休息。前日の自殺未遂について考察。また、翌日の上司との面談に備え、「復帰は無理」の論を構築。 16
11月4日 21 日目 上司との面談。交渉の結果、テレワークでお茶を濁すことに。猶予期間はおよそ1か月。 17
11月5日 22 日目 テレワーク初日。でも、1日ゆっくり。久しぶりにリラックス。 18

 

こんな感じでざっとこれまでの出来事についてまとめてみました。

それなりに1日1日をきちんと活用してきたように思いますが、これでは少し休養が少なかったですかね。まぁ、そんな風な言い訳を考えて昨日11月5日はゆっくりと1日を過ごしてみた次第です。

朝はきちんと7時ごろに起床し、午前中は上のリストをまとめ直し、またvol.17の執筆に当てました。昼食を食べに外に出て、散歩も含めて1時間程度の昼休憩。午後はちょっとだけ会社の資料を読んだりしたものの、ほとんどをギターの練習や書きかけの創作物の校正をしたりして過ごしました。基本的には音楽を聴きながらゆったりと過ごしていました。特に大きな成果はなかったものの、少なくとも勤務時間中は何とか眠らずに起きていることができました。が、終盤からは暴力的とも言える強烈な眠気に襲われ、終業時間になるとすぐに昼寝につきました。どうやらまだ1日中起きているだけの体力は戻ってきていないようです(いま思うとよく研修中は耐えられていましたね。まぁ、もちろんちょっと耐えられなかった時間も何度かありましたが笑)。きつかったのは昼寝からの目覚め。やはり、薬の副作用のせいなのか、寝起きの体の重さが尋常じゃありません。疲れ果てて眠ったときのような倦怠感。体の痺れ。死ぬほど起きたくない…と思いながら30分くらいかけてほぐしていくと、何とか起きることができ、無事寮の食堂で夕食を食べることもできました。

と、そんな感じの特に何もない1日。おかげで久しぶりにとってもリラックスできたという感じです。それについては1章でダラダラと書いていますね。前進も後退もない1日でした。でも、そういう日が今の私には必要なんじゃないかなとも思います。本当なら傷病休暇を貰ってゆっくりしたいところだったわけですから、まぁ、こういう日があっても良いのかなぁと思います。とにかく、あまり焦らず、会社に甘えながら治療に専念していきたいと思います。罪悪感はハンパないですけどね(笑)。

 

思えばもう1か月が経とうとしています。転勤から1か月はもう過ぎてしまいました。1か月前はまさかこんなことになるとは思ってもみませんでした。というか、もはや1か月前が遠い昔の出来事のようです。転勤がなくて、ずっと地方にいられたら、きっとこんな経験せずに済んだんだろうなぁ……なんだか少しだけ悲しくなりますね。

 

3.適応障害と診断されて23日目~朝~

上にも書いたように酷い頭痛で本来起きる時間に起き上がることができません。でも、リモートでテレワーク開始の手続きだけはしなくてはなりません。何とかそれだけでも済ませると、もう一度就寝。会社の皆さん、本当にごめんなさい。でも、私は「傷病休暇でも良い」とちゃんと言ったんです。「まだ治っていない」と言ったんです。「甘えていいから」と言われたから、こうして甘えさせていただいております。お許しください。

十中八九「薬⇒酒」の流れが悪いのだと思います。低気圧も相まっているのか、酷い頭痛です。結局、まともに起き上がれたのは10時を回ってから。いまこうして記事を書いている間も酷い気分です。

本当ならば今日は会社に行って、テレワークするにしても必要な調べものとかをしてくるつもりでしたが、あまりに体調が優れません。ここで無理をして「会社に行こう」なんて意気込んでしまえば、今週の月曜(11月2日)のようなことになりかねません。無理はせず、落ち着いていこうと思います。

 

とりあえずシャワーでも浴びて、午後のことはまた後で考えようと思います。

 

では、なんか中途半端な感じになりましたが、今回の記事はここまで。

これからしばらくはこんな感じで、ただの静養メインの事件性の少ない記事が続くものと思います。

 

次回

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