霏々

音楽や小説など

このブログの仕様

もともと学生のときは小説家になりたいと思っていました。

 

けれども、どうも自分には売れるような小説も書けないし、食べていくための手段として小説を書こうという気概も持てませんでした。

自分の書いたものがいったい何なのかということを考えると、基本的には自分の考えであるとか、トラウマみたいなものをベースに、自己療養の手段として小説を書いていたように思います。

村上春樹の「風の歌を聴け」の中で、主人公の「僕」に、どんな小説を書いているのかと尋ねられたときの鼠が言ったように、

 

―「良い小説さ。自分にとってね。俺はね、自分に才能があるなんて思っちゃいないよ。しかし少くとも、書くたびに自分自身が啓発されていくようなものじゃなくちゃ意味がないと思うんだ。そうだろ?」―風の歌を聴け村上春樹

 

 という感じを理想として、色々と書いていたような気がするわけです。

もちろん、後になって自分の書いたものたちに恰好つけた言い訳をするとするならばということですが。

 

そういうわけで、せっかく色々と書いたのにも関わらず、何かの文学賞に応募する勇気も持てないまま、私の書いたものは自分のパソコンのハードディスクで眠り続けていました(1つか2つは一応、何の考えも無しに文学賞に応募してみたりしたんです。言うまでもなく、何にもかすりはしませんでしたが)。

 

前置きが長くなりましたが、このブログではそんな私の書いた無価値同然の小説を少しずつ、インターネットの世界に提示していこうと思います。

とは言っても、憐れな素人の書いたものなんて誰も読まないでしょうから、少しでも誰かに読んでもらえる可能性を高めるために、自分の好きな音楽や小説のレビューなどもしていこうと考えています。

日記的な役割も担うことになるかもしれません。

まぁ、ともかく自分の書いた誰の気も惹かない小説まがいのものを中心として、色々とブログに書き連ねますので、気が向いた方はどうか読んでやってください。

 

以上、このブログの仕様になります。